スリーエム、7-9月期は3.4%減益・通期見通し上方修正
ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)米複合企業スリーエム(3M)(NYSE:MMM)が22日発表した7-9月期決算は、3.4%減益となったものの市場予想を上回った。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djDCQ5535.html
また、通期の1株利益見通しを再び上方修正した。7月には、4月時点の予想レンジの下限を引き上げ4.10-4.30ドルとしていたが、今回はこれを大幅に上回る4.50-4.55ドルとした。
3Mは、粘着テープ「スコッチ」、付せん「ポスト・イット」のほか、暖炉フィルターや送電線など、多様な製品を手掛けている。
製造業界や輸送業界の落ち込みが業績の重しとなっている。厳しい市場環境に対処するため、これまでに従業員の削減を含む広範な経費節減を実施した。
7-9月期の純利益は9億5700万ドル(前年同期は9億9100万ドル)、1株利益は1.35ドル(同1.41ドル)。リストラ費用などの特別損益を除いた1株利益は1.37ドル(同1.42ドル)。売上高は5.6%減の61億9000万ドル。
トムソン・ロイターがまとめたアナリスト予想平均は、1株利益が1.17ドル、売上高は57億7000万ドルだった。
粗利益率は、前年同期の47.7%から48.8%に上昇した。
ジョージ・バックリー会長兼最高経営責任者(CEO)は、「予想を上回る売上高、利益率上昇を再び達成できたことは、3Mのビジネスモデルの強さを示すものだ」と語った。
また「研究開発、サプライチェーンの改善、ブランドと顧客サービスの強化に引き続き資金を投入していく」と述べ、そうすることが景気回復に向けて好位置につけることにつながるとの認識を示した。
7-9月期は、6部門のうち2部門で売上高が伸び、ヘルスケア部門は1.6%増、ディスプレー・グラフィックス部門は4.5%増だった。一方、電子・通信部門は17%減少した。
同社株の22日終値は、前日比2.46ドル(3.22%)高の78.79ドル。その後の時間外取引でも一段高となり、終値比0.27%高の79.00ドルで取引されている。