エプソン、家庭向けインクジェットのラインアップを一新
無線LAN搭載機を拡充。パソコン要らずのフォトプリンターも追加
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20090917/1018648/?set=rss
セイコーエプソンは2009年9月17日、家庭向けインクジェットプリンターの秋冬商戦向け新ラインアップを発表した。A4複合機の「マルチフォトカラリオ」シリーズ5機種、A4プリンター単体機の「カラリオ・プリンター」シリーズ1機種、はがき用紙まで対応したフォトプリンター「カラリオ ミー」シリーズ2機種、A2用紙まで対応した「プロセレクション」シリーズ1機種を投入し、9月25日から順次発売する。
冒頭であいさつした同社取締役情報機器事業セグメント担当の羽片忠明氏は、まず国内市場の現状を説明。「需要が一巡していることに加え、画質、スピードなどの性能においてお客様の要求水準を満たしてきていることから、需要喚起に限界があり、成熟市場としての見方が定着しつつある」と総括した。背景としては、「パソコンの周辺機器としての機能、スペックに偏った商品開発にある」と分析。そこでカラリオシリーズの今後の方向性を、「パソコンの周辺機器という位置付けから、より生活に密着した、『暮らしの中で、なくてはならない存在』へと進化していくことが大切だ。導入時の設定手順の煩雑さや、実際に印刷するときの面倒な操作を省き、購入してすぐに使えるようにすることや、多目的な用途活用を提案し、お客様とカラリオの距離を近付けなければならない」とした。
この方向性を象徴しているのが、カラリオ ミーの新製品「E-600」と「E-800」だ。7型の液晶ディスプレイを搭載したコンパクトプリンターで、デジタルフォトフレームとしてスライドショーも楽しめる。スライドショーを見ながら、プリントしたい写真を選択し、簡単に印刷できるのが特徴。商品戦略を説明した同社情報画像事業本部副事業本部長の遠藤鋼一氏は、「パソコンがなくても使えて、写真で会話がはずむ暮らしを提案する。デジタルフォトフレームとして撮影した写真を家族みんなで楽しみ、その中で気に入った写真をその場で簡単に印刷できる」と語り、パソコンなしで実現できる「View&Print」という新しい写真の楽しみ方をアピールした。上位機種のE-800にはワイヤレスキーボードが付属し、パソコンなしで年賀状印刷やあて名管理が可能だ。
複合機についても、無線LANの搭載機を増やし、家庭内で好きな場所に設置できるようにした。無線LANの設定はAOSSやWPSのプッシュボタン方式に対応し、簡単に導入できるように配慮。昨年モデルで採用された「ピアノブラック」の天板については、「光沢感はいいが、指紋が付く、キズが付くなどの不満もあった。そこで新製品ではドットパターンのテクスチャーを採用して、指紋やキズを防止した」(遠藤氏)と、ユーザーの意見を真摯(しんし)に受け止める姿勢を見せた。
同社では、今回の新ラインアップにより、複合機、コンパクトプリンター、インクジェットプリンターの3カテゴリーにおいて、それぞれシェア50%以上の獲得を目指すという。