なぜ追加料金なしの格安で固定IPが利用できるのか、ユーザー目線のサービス「livedoor プロバイダ」の秘密に迫ってみた
大容量のバックボーンに直結して法人向けに提供していた高品質インターネット接続サービスを「上級者向け格安プロバイダ」として個人向けにカスタムして提供しているのがこの「livedoor プロバイダ」。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090918_livedoor_isp/
その名の通り、あのライブドアがインターネット利用頻度の高い個人を対象に提供しており、追加料金なしの月額約1500円程度で固定IPを利用できるというのが最大の特徴。個人でサーバを立てたりする際にはかなり便利で、当然ながらポート規制もなし。また、最低利用期間というものがなく、最低1ヶ月からすぐに利用可能となっています。
ユーザーの目線にかなり立っているサービス内容ですが、一体どういう工夫をすれば格安でこのようなことが可能なのか、気になるポイントをいろいろとライブドアに直接聞いてみました。詳細は以下から。
livedoor プロバイダ - 上級者向け格安プロバイダ
今回はlivedoorプロバイダ 担当ディレクター 大谷広太さんに答えてもらいました。
Q:固定IPアドレス利用時でも料金が変わらないとのことですが、なぜこのようなことが可能なのでしょうか?
A:私たちはヘビーユーザーと呼んでいますが、言い換えるとネットをもう何年もやっている人をコアターゲットにしようというのが前提としてあります。
「回線さえつながればいいや」という方、2回線目・3回線目というようなヘビーユーザーの方、自宅でサーバ構築されたりしている方向けですね。そういう方々には、もうプライベートなメールはGmailで済ませてしまっているような方も非常に多いでしょうから、メールサービスもなくていいだろうと。そうすると当然メールのウィルスチェックみたいな付加サービスも要りませんよね。あるいは、電話でカスタマーサポート窓口に質問することって、そうそうないと思うんです。あるとしたら解約の時とか……。
それで(申し訳ないのですが)サービスは最低限にさせてもらう代わりに、この料金設定というワケです。固定IPアドレスでも同じ料金なのも、そういう方に使って頂きたいので、ハッキリ言って赤字覚悟で身銭を切っているイメージです。
Q:割り当てられる固定IPアドレスは1回線あたりいくつまででしょうか?
A:今のところ、1回線につき1つまでです。ただ、複数取得できるようにしてほしいという要望も頂いてますので、今後の展開としては複数固定IPアドレスもあり得ると思います。
Q:一度割り当てられた固定IPアドレスを変更することはできるのでしょうか?
A:現状ではできません。
Q:次に、最低利用期間がないとのことですが、これはどういう方針によるものなのでしょうか?
A:初期費用を安くする代わりに、たとえば半年間や1年間といった縛りを設けて、それより早く退会した場合はペナルティ、というプロバイダさんもいらっしゃると思いますが、その辺り、お客様の管理の煩雑さを無くす意味でもそうですし、カスタマーサポートのコストを減らして、利用料金に還元するという意味でも、弊社ではわかりやすく料金は先払い方式にして、利用期限はいつまで、という発想にしています。
他のサービス(ブログ、ピクス、ドメイン)なども同様ですので、livedoorユーザーにとっても馴染みやすいと思います。
あと、先に申しました通り、ヘビーユーザーの方も多いと思いますので、あれこれ試してみたい、という方にとっては良い課金システムではないでしょうか。
Q:固定IPということなので、自宅サーバを立てたいのですが、昨今はいろいろなプロバイダでP2Pの利用制限を目的としたポート規制が行われていることが多く、ポート規制されていないかどうかが心配なのですが……。
A:ポート系についてはOutbound Port 25 Blockingぐらいで、それ以外のポート規制はしていませんし、BitTorrent(コナミがアップデート配信のために「METAL GEAR ONLINE」で利用)に代表されるP2P系についてもポート規制はしていません。
Q:自宅サーバを立てていると転送量制限も気になるところですが、それについてはどうでしょうか?
A:設計上の1接続あたりの転送許容量は非公開となっています。ネットワークが共有利用されている観点からご利用データ転送量が設計値を継続的に超えた場合、あるいはネットワーク輻輳により他ユーザに影響が及ぶとライブドア及び回線業者がこれを判断できた場合は対象データ転送量制限を行うことがあります。
Q:転送量制限を行われたユーザーは大ざっぱにどれぐらいの規模のデータ転送を行っていたのでしょうか?
A:こちらも同様にお答えできないのですが、やはり大容量のデータをダウンロード/アップロードし続けているなど、ネットワークが共有利用されている観点から利用データ転送量が設計値を超えた場合や、他のお客様に影響が及ぶと弊社及び上位ISPが判断した場合は対象データ転送量制限を行うことがございます。通信量の上限等につきましては非公開とさせていただいております。
Q:次に、世界で最も巨大なWiFiコミュニティー「FON」のFONルーターを介して契約者以外の第三者に回線を利用させることが許可されていますが、これはなぜですか?
A:もともとFONさんとは、「livedoor Wireless」での相互乗り入れの提携をしていましたので、その延長でlivedoor プロバイダも、公式サポートプロバイダとさせていただきました。双方にとって、サービス向上、会員の獲得にも繋がると考えています。
というわけで、実際にlivedoor プロバイダにお試しで1ヶ月分だけ固定IP(税込み1575円)で申し込んでみました。