日本エイサー、モバイルWiMAXモジュール搭載ノートを5モデル発表
1 Aspire oneとTimelineにWiMAX搭載
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/08/26/acer/?rt=na
日本エイサーは、モバイルWiMAXモジュールを内蔵したノートPC「Aspire one」「Aspire Timeline」の新製品を9月11日から順次販売を開始すると発表した。まずは法人向けに販売を行い、その後個人向けへの展開も検討していく。
新製品の発表会に参加した(写真左から)UQコミュニケーションズ マーケティング戦略部長坂口肇氏、日本エイサー代表取締役社長ボブ・セン氏、インテル事業開発本部本部長・坂口正彦氏
新製品となるAspire oneやTimelineでは、インテルWiMAX/Wi-Fi Link 5150を内蔵し、IEEE802.11a/b/g/n無線LANとモバイルWiMAXの2種類の無線通信に対応。利用の際は、WiMAXをオンにしておけば自動でネットワークに接続される。ただし、無線LANとWiMAXは排他利用となり、どちらか一方を有効にすると、もう一方は無効になる。
搭載されているプロセッサーとWiMAXモジュール
モバイルWiMAXは、国内ではUQコミュニケーションズがサービスを展開。携帯電話などに比べて大容量の高速通信が特徴で、最大で下り13Mbps、上り3Mbpsを実現している。大容量・高速に加えて、モバイルWiMAXはエリア内に入ると自動で接続する無線LANのような使い勝手を実現しており、PCを起動するだけで自動的にインターネットに接続できる手軽さも大きな特徴だ。
今年度中には全国の政令指定都市とその周辺にエリアを拡大し、人口カバー率は55%に、2010年度末までには全国の主要都市に拡大してカバー率を76%に、2012年には90%以上のカバー率を目指しているが、UQのマーケティング戦略部長・坂口肇氏は、エリア展開が「計画より遅れ気味なのは否めない」としており、今後は計画を前倒ししてエリア拡大を進めていく意向を示している。
UQのネットワーク展開。前倒しでエリア拡大をするほか、屋内対策も強化していく
インテルの予測も加えると、WiMAX搭載PCは急速に拡大していく見込み
人気のNetbook「Aspire one」(型番AO531h-BK86X)は、10.1型WSVGA(1,024×600)のAcer CrystalBrite光沢液晶を搭載。チップセットにMobile Intel 945GSE Express Chipsetを採用し、CPUはIntel Atom N280(1.66GHz)、メモリは1GB、HDDは160GB。SD/MMC/MS/MS PRO/xDの各メディアに対応するカードリーダーや30万画素のWebカメラ、Bluetooth 2.1+EDR、10/100BASE-TXの有線LANを搭載する。本体サイズはW255×D183×H19~26.9mmで、重量は1.15kg。バッテリー駆動時間は6セルバッテリーで7.5時間。発売は9月11日で、価格は54,800円。
Aspire one
本体側面
マルチタッチに対応したタッチパッド
液晶上部にはWebカメラ
2 8時間駆動のモバイルノートがWiMAXを手に入れた
薄型軽量で長時間駆動ながら低価格を目指して開発された「Aspire Timeline」は、OSやCPUなどの違いによってAS3810T-H22X、AS3810T-PH22X、AS3410-S22X、AS3410-PS22Xの4製品を用意。CPUは上位モデル2製品でIntel Core 2 Duo SU9400(1.4GHz)、下位モデル2製品でIntel Celeron Dual Core SU2300(1.2GHz)を採用。Windows Vista Home Premiumモデルには2GB、Windows XP(Windows Vista Businessのダウングレード)モデルには1GBのメモリを搭載する。HDDは160GB、Webカメラは上位モデルが100万画素のHDカメラ、下位モデルが30万画素のHDカメラで、Bluetooth 2.1+EDR、ギガビット対応の有線LAN、5メディア対応カードリーダーも備えている。
エイサー製品の価格帯と他社製品。他社は液晶サイズが大きくなるほど高価になるが、エイサーはそれを抑え、他社製品1台でエイサー製品が「2台は買える」(瀬戸氏)
他社製品との比較。同じスペックでの比較が難しいとのことだが、他社に比べて大幅に安い価格を実現している
本体サイズはW322×D228×H23.4~28.9mmで、重量は1.6kg。バッテリ駆動時間は6セルバッテリ使用時で8時間。電源管理機能のAcerPower Smart利用時は9時間駆動を実現している。価格は上位モデルでも99,800円で、発売は上位2モデルが9月11日、下位2モデルが9月17日となっている。
Timeline
本体側面
キーボード
Webカメラ
当初は法人向けに限定し、UQのMVNO参加企業であるダイワボウ情報システムが販売を行う。まずはCaravanYU、e-TREND、ioPLAZA、NTT-X Storeの4つのECサイト経由で購入できる。UQのサービスエリアがまだ限定されていることから、個人向けには時期尚早との見方で、サービスエリアの拡大を見ながら個人向けへの展開も検討していく考えだ。
日本エイサーの代表取締役社長ボブ・セン氏は、特にTimelineについて、薄くて軽く、長時間駆動が可能なことに加え、リーズナブルな価格を実現した点を強調する。同社では、Aspire oneの成功などで個人向けには一定の評価を得ているが、法人向けはまだ弱いことから、今回の新製品を、特に中小企業向けに展開していくことで、シェア拡大を図っていきたい意向。
日本エイサーのマーケティングコミュニケーション課マネージャー瀬戸和信氏は、「安かろう悪かろうの神話を壊したい」として、低価格ながらスペックを充実させたTimelineメリットを訴求。いつでもインターネットにつながるだけでなく、ネットにつながっていない状態でも快適にオフィス製品が動作する実力を備えている点を強調する。そのうえで瀬戸氏は、「最低限顧客が求める機能と現実的な価格」を実現したTimelineによって、「モバイル市場をリードしていきたい」と意気込んでいる。