フォトフレームとネットコンテンツの架け橋『Windows Live FrameIt』を試す
マイクロソフトが提供するオンラインサービス「Windows Live」では、4月から写真やニュースなどのオンラインコンテンツをPC以外の機器へも転送できるWebサービス『Windows Live FrameIt (ウィンドウズ ライブ フレームイット)』(以下、FrameIt)を提供している。Webサービス上で登録したオンラインフォトアルバムやRSSフィードを、無線LAN対応のデジタルフォトフレームで表示させることができるというものだ。
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/07/17/frameit/?rt=na
ネット経由でデジタルフォトフレームに写真などを表示する「Windows Live FrameIt」
自宅で山手線風ニュース配信
ニュースはネットで見る派だけど、出勤前の時間にPCを起動してゆっくり閲覧していられない……という人は、RSSフィードを活用してデジタルフォトフレームをニュースモニターに。新聞社などのニュース媒体のフィードをコレクションに複数登録しておき、表示時間を朝の出勤前の時間帯に設定しておく。これでPCを起動させなくても最新のニュースを見ることができる。PC以外のデバイスでRSSの利便性を十分に活かせる使い方だ。
ただし、RSSフィードはRSS2.0またはAtomのみ対応で、全てのサイトのRSSを使えるわけではないのが難点。欲を言うなら、視力やデジタルフォトフレームを置く場所に合わせて表示する文字のサイズやレイアウトを調整できると良いのだが。
登録したソースはFrameIt上でプレビューが可能
フォトフレームの電源がONなら、指定した時間にソースを自動表示
実家の両親に「今日の孫」を定期配信
離れて暮らす親と写真を共有したい。でも、メールソフトや写真共有サイトの使い方を覚えてくれない……という人は、この夏の帰省を機会に実家へデジタルフォトフレームを設置し、Windows Liveを設定しよう。FrameItで作成したコレクションは別のWindows Liveユーザーと共有することができるため、一度設定さえしておけば、自分のコレクションの更新=遠隔地のデジタルフォトフレームへの配信となるわけだ。
ソースに自分のブログのRSSを追加すれば、写真だけを見せるのではなく、自分のコメントを添えた形で表示させることもできる。また、ソースにするWindows Live フォトフォルダも共有しておけば、お互いに写真をアップしあうといった使い方もできるだろう。同じデータでもPCのディスプレイではなくフォトフレームとして飾って見ると、改めて写真というものの良さを実感できる。
コレクションの共有には、「コレクションRSSフィードのWebアドレス」と「コレクションRSSフィードID」を相手に知らせる
自分では写真を撮らない、という人も
自分では写真を撮らないけど、きれいな作品を飾っておきたい……という人は、「フォト蔵」や「Bing」をソースにしてみよう。フォト蔵は、各種ランキングやタグごとに発行されているRSSをソースの設定に入力して利用する。同サービスの会員登録をしていなくても写真を閲覧することが可能だ。また、Bingでは入力したキーワードの画像検索結果をスライドショーで表示する。
さらに、デジタルフォトフレームのBGM機能を利用して、好きな音楽を流しながら美しいスライドショーを楽しむ……というのはちょっと作りすぎなシチュエーションかもしれないが、インテリアに飾る写真代わりに、様々な人の作品を飾ることができ、クォリティの高い作品を楽しめる。URLを指定して、特定の作品の"ご指名"表示も可能だ。
「フォト蔵」の公開作品をランキングやタグのRSSから表示できる
「Bing」では登録されたキーワードの画像検索結果を表示する
FrameItでは、RSSを利用してWindows Liveだけでなく様々なソースを扱うことができる仕組みになっているが、現時点ではまだ制約も多い。しかし、PCのディスプレイやWebブラウザ上での閲覧を前提としてきたネット上のコンテンツを、汎用の「ネットワーク対応の表示機器」で直接表示することで、これまでと違った価値観によるコンテンツの利用方法が生まれる可能性があると言えるだろう。
デジタルフォトフレームにオンライン写真やニュースを表示させてみよう
フォトフレームが「情報端末」になる仕組み
まずはセットアップを。用意するものは自宅の無線LAN環境、FrameIt対応のデジタルフォトフレーム(対応状況は各機器カタログサイトなどをご参照ください)、そしてWindows Live ID。どれも無い、という人にとってはちょっとハードルが高いが、PC以外の表示機器の可能性という視点で見ると面白いかもしれない。
では、デジタルフォトフレームのセッティングから始めよう。今回使用したのはバッファローの「PF-50WG/WH」。一般的なユーザー層を想像すると、デジタルフォトフレームは何よりもまず「簡単さ」が求められる製品であるため、多くは無線LANへの接続をサポートする機能が搭載されているだろう。自動で接続できない場合などは手動設定も可能だ。
今回使用したバッファローの「PF-50WG/WH」
無線LANは自動検出で接続可能。無線LAN親機側ではWPS/AOSSのボタンを押すだけ
Windows Live IDのアカウントを取得し(既存アカウントでももちろんOK)、付属CD-ROMに収録されている「FrameIt ユーティリティ」をPCにインストール。デジタルフォトフレームは無線LANに接続しておく。ここまでできればデジタルフォトフレームからアカウントの認証が可能になる。
まず、デジタルフォトフレーム側で認証待機状態にする。
メニュー画面「フォト」から「Windows Live」を選択
適当なアクセス名称をつけて「確定」を押す
「FrameItユーティリティによる認証」を選択すると待機状態になる
次に、PC側でFrameItユーティリティを起動する。
PC側でFrameItユーティリティを立ち上げると、自動的にデジタルフォトフレームを検索
デジタルフォトフレームのIPアドレスやMACアドレスが表示されたら「登録」をクリック
最後にWindows Live ID/パスワードを入力して「Sign In」をクリックすれば登録終了となる
ネット上からフォトフレームへ情報を配信
続いてFramiItのページでコンテンツを用意する。FrameItのコンテンツは「コレクション」というディレクトリで管理され、ひとつのコレクションに複数のソースおよび別のコレクションを含めることができる。
はじめにコレクションを作成。適当な名前を付けて保存する
「ソース」メニューから使いたい項目を選択し、名称やソースのURLを入力する
現在、ソースには天気予報や「MSN産経ニュース」の他、自分のWindows Liveや写真共有サービスの写真、RSSフィードなど15種類が利用できる。
例えば「Windows Live フォト」をソースにする場合、適当な名称を入力して自分のアカウントに保存されているアルバム(フォルダ名)を選択。表示させる画像の数や順序などを指定して「保存」をクリックする。このとき、写真またはフォルダの公開範囲が「全員」に指定されたものでなくては表示できない。ちょっと抵抗のある仕様にも感じられるが、公開範囲を「全員」にしても不特定多数の人が見る場に出されることは無く、検索もされないため、URLを直接知らせない限り他人がアクセスすることは難しいという。なお、「つながり」ユーザーには写真の更新がRSS配信される場合があるが、これも配信をオフにすることができる。
また、ブログやWebサイトのRSSフィードをソースにする場合は、ソース名と表示したいRSSのURLを入力し、それがテキストか写真かを選択する。テキストの場合はソースに含まれるテキストをFrameIt上で画像に変換してデジタルフォトフレームに配信する形となる。
以上が基本的な設定方法だ。さて、これをどのように活用するか……いくつかのシチュエーション別に考えてみよう。