WiMAXを無線LAN接続に変える ルーターをチェック
最近は、データ通信関係のアダプターや機器が一気に増えている。WiMAXの正式スタートもあって、さらに市場は熱気を帯びている様相だ。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090717/168228/
今回試すのは、WiMAXを利用して無線LAN環境を構築できる専用のルーターだ。以前も本連載に3G回線を利用して無線LAN接続できるルーターや単体でモバイルアクセスポイントになる携帯電話を紹介した。今回は待望のWiMAX対応製品ということで、早速テストしてみた。
借りたのはアイ・オー・データ機器の「WiMAX Wi-Fiルーター WMX-GW02A」(実売1万4800円)だ。また、同時に対応のUSBデータ通信カード「WMX-U01」(実売1万4800円)も借りた。
Wi-Fiルーターの上にデータ通信カードを載せて撮影した。データ通信カードはUSBメモリー程度の大きさだ。
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Wi-Fiルーターにデータ通信カードをセットした状態。このようにして利用する。
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また、WiMAXスタート記念のキャッシュバックも行われているので、興味のある方は実売価格を確認していただきたい。
ちなみに、この製品を利用するには、基本的に別途WiMAXの回線契約が必要だ。今回は、私がすでに使っている回線を利用して機器を登録する手順を次ページ以降で紹介する。
WiMAX Wi-Fiルーターは、文庫本をちょっと小さくした程度のサイズ(125.1×97.6×26.6)で、約130グラムと、とても軽い。まあ、普段持ち歩くことはないとしても出張に持参しても負担にならないサイズだ。
残念ながら、バッテリー駆動には対応せず、ACアダプターが必須になる。もし、外出先で使いたいなら、バッテリー駆動に対応した他社製品もチェックした方が良いだろう。
データ通信カードは、ごく普通のサイズで、USBメモリー程度と考えていただければ間違いないだろう。今回はWi-Fiルーターとセットで利用したが、当然ながら、データ通信カードをそのままパソコンに接続しても利用できる。
どちらもあまり高級とは言えない質感だが、もともとが持つ喜びを感じる製品ではないので、こんなものだろう。
「WMX-GW02A」の説明ページ。屋外ではデータ通信カード(WMX-U01)でインターネット接続できる。また屋内では、Wi-Fiルーターにデータ通信カードを差し込むことで、無線LANや有線LANといった固定回線のようなルーター環境を作ることができる。
複数機器で使えるWiMAXのメリットは絶大だ
僕は、3Gをはじめ、いくつかのデータ通信カードを利用している。本来ならパソコンに内蔵させたいところだが、仕事柄色々な機器でテストをするので、あきらめてきた。というのも、例えば、1台のパソコンに3Gを内蔵し、さらに別のデータ通信カードも所有するとなると、回線が2本になり、毎月のコストも倍になってしまう。同時に使うことなど、普通はあり得ないのでこれではもったいない。
ところが、WiMAXは「WiMAX機器追加オプション」制度が用意されており、最大合計3台までの機器を1つの回線契約で利用できるのだ。WiMAXならではの、素晴らしい仕組みだ。コストは1台あたり月に200円と手頃だ。これなら、パソコン内蔵のWiMAXとデータ通信カードを使い分けても、さほど負担がないのだ。
今回は、筆者がすでに所有しているUQのWiMAXの契約に、アイ・オーから借りたデータ通信カードを登録してみた。ちょっと勘違いしやすいのだが、作業は、新たに追加する機器で実行する。ユーティリティを組み込んでWiMAXに接続すると、自動的にブラウザーが開き、WiMAX統合ポータルスタートページが表示される。ここで、自分が回線を持っている企業を選んで、機器を追加すればよいのだ。僕は当然ながら、UQを選択した。
5分程待っていると登録作業が完了して、使えるようになる。これはある意味で非常に便利で、今後WiMAX対応製品が増えるほど魅力的なサービスと感じるだろう。会社では、モバイルノートにWiMAXを内蔵し、自宅ではゲーム用にルーターを使うといった切り替えも可能だ(ただし同時には使えない)。
WiMAX統合ポータルスタートページが開くので、自分が回線を持っている会社を選ぶ。
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各社のページに飛んだら、機器を追加する。
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最初は注意書きをよく読んでおいたほうが良いだろう。不要になった機器は、削除しておくべきだ。
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設定を済ませれば簡単に使える
さて、ちょっと戸惑いつつ、機器の追加が完了すると、データ通信カードの「WMX-U01」が使えるようになった。試しにパソコンで通信してみたが、当然ながら問題なく利用できる。ちなみに、僕の事務所では、場所によって最高2Mbps程度の通信が可能。一部の部屋では、つながったり途切れたりする状態だ。
もちろん、今回のテストは最も状態の良い場所で試している。
WiMAX Wi-Fiルーターの利用は簡単で、本体にACをつないで、データ通信カード(この場合「WMX-U01」)を差し込めばOKだ(1ページ目の写真参照)。あとは、電波の良い位置で1分程度待っているとアクセスが完了する。接続の状態は、ランプで表示されるのですぐに把握できるはずだ。
残念ながらバッテリーでは駆動しないので、必ずACアダプターを持ち歩くことになる。
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ルーターとWiMAXの接続が問題なく完了したら、今度はパソコンをルーターと接続する必要がある。こちらは、一般的な無線LANとまったく同じだ。
ルーター本体の裏のシールに、SSIDとパスワードが記載されているので、間違えないように入力すれば接続できる。もちろん、一度登録しておけば、次回以降は自動でつながるので手間はかからない。
気になる通信速度は、ルーターから1メートルほど離れた位置で、1Mbps程度であった。動画再生など遊びにはやや厳しいが、仕事で使うなら十分な速度だ。
この製品は、ゲーム機などに利用したいと考えるユーザーが多いだろうが、仕事にもとても役立つ。例えば、プレゼン会場や展示会場、出張先のホテルなどで、複数のスタッフで回線をシェアしつつインターネットを利用することが可能だ。また、事務所や自宅でも、万一インターネットがつながらなくなったときのバックアップとして利用できる。
出張の際にも持参し、ホテルの電波の良い場所にセッティングしておけば、部屋中で快適にインターネットできるはずだ。iPhoneや各種PDAなども無線LAN接続で利用できるわけだ。
無線LANでの接続は、普段の作業とまったく同じだ。
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パスワードなどは、本体の裏に書いてあるので、間違えないように入力すればよい。
[画像のクリックで拡大表示]戸田覚(とだ・さとる)
1963年東京都出身。ビジネス書作家。株式会社アバンギャルド/株式会社戸田覚事務所 代表取締役 雑誌連載多数、テレビ・ラジオ出演、講演、セミナー等で広く活躍中。著書累計80冊以上。「あのヒット商品のナマ企画書が見たい!」(ダイヤモンド社)が近著。近況はブログにて。