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最新記事【2009年06月08日】

 アナログ監視カメラの代替や保安目的の設置などの目的で需要が伸びているネットワーク・カメラ。このネットワーク・カメラの動画形式や制御インタフェースを,Webサービスとして共通化しようという動きがある。その旗振り役であるスウェーデンAxis Communications社長兼CEOのRay Mauritsson氏に,ネットワーク・カメラ標準化の目的と開発戦略を聞いた。

(聞き手は,高橋 秀和=ITpro)

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20090603/331297/?ST=network

ネットワーク・カメラの標準化の目的は。


写真1●スウェーデンAxis Communications社長兼CEOのRay Mauritsson氏

[画像のクリックで拡大表示] 動画形式やカメラの制御用インタフェースなどを標準化することで,ベンダー依存の要素を減らすのが狙いだ。ユーザーやシステム・インテグレータは複数のベンダーのネットワーク・カメラおよび管理サーバーを組み合わせた最適なソリューションを構築できるようになる。

 2008年9月には,独Bosch Security Systemsおよびソニーと共同で「ONVIF(Open Network Video Interface Forum)」という業界団体を立ち上げた。同年12月に発表した最初の仕様書では,ネットワーク・カメラのビデオ・ストリーミング方式やデバイス検知,機能制御などのインタフェースをWebサービスとして規定している。動画エンコーダの選択,カメラの向きを変えるパン・チルトおよびズーム(PTZ)の制御,認証などが可能だ。

標準化した基本機能はテレビ会議用のカメラのそれと変わらない。テレビ会議製品との関係は。

 ONVIFで策定する仕様はネットワーク・カメラに特化したインタフェースで,テレビ会議向けのカメラ・デバイスとは性格が異なる。あらゆる映像デバイスを網羅する汎用インタフェースを目指すわけではないので,テレビ会議ベンダーとの連携は考えていない。

 ただネットワーク・カメラは音声会議などと組み合わせれば,テレビ会議システムとして使えないこともない。パートナがONVIF仕様に準拠したネットワーク・カメラをテレビ会議ソリューションの一部として使うケースはあるだろう。

標準化が進むと,光学的な性能を除けば価格競争になるのではないか。

 単純な価格競争に入る前に,「ネットワーク・カメラがインテリジェントな映像解析機能を持つ」という進化の余地があると見ている。

 メリットの一つは,監視カメラ用途における耐タンパー性の向上だ。スプレーで妨害したり,フォーカスを狂わせたりする「タンパリング」行為をカメラ側で検知して,管理サーバーなどに警告を出す。

 例えばスウェーデンのストックホルムで約1万5000台のバスに監視カメラを設置している事例がある。当初はバスの車内を清掃する際にカメラをチェックする方向で導入を進めていたが,運用コストを押し上げる要素となっていた。耐タンパー・アラーム機能を持つ監視カメラを導入することで,運用コストの削減につなげている。

 もう一つのメリットは,スケーラビリティの向上だ。例えば道路に設置した多数のネットワーク・カメラ群で撮影した映像から車のナンバー・プレートを判別する監視システムでは,管理サーバーのスケーラビリティに問題が出てくる。カメラ側に画像処理の機能を持たせられれば,管理サーバーは解析結果の集約に専念できるようになる。

メッシュ型の無線LAN対応など,ネットワーク・インタフェースは差異化のポイントにならないのか。

 メッシュ型無線LANなら米Motorolaや米Proxim Wirelessなどパートナ企業のソリューションと組み合わせで対処できる。無線LAN対応ネットワーク・カメラはコンシューマ市場向けと位置付けている。企業向けのネットワーク・カメラ市場では,有線イーサネットで給電するPoE対応製品が主流だ。

 今後の製品に搭載する新ネットワーク・インタフェース技術としては,現在策定中の新PoE規格「IEEE 802.3at」が挙げられる。従来型PoEによる給電では,PTZ用のモーター,空冷ファンやヒーターなどを搭載する上位機の電力消費をまかなえない。IEEE 802.3at対応製品であれば,PTZ対応で空冷ファン/ヒーター搭載の高解像ネットワーク・カメラであってもPoE給電でのフル動作が可能になる。


(高橋 秀和=ITpro) [2009/06/05]

駅や空港、ファストフード店など無線LANスポットは増えているが、いざ使おうとしてもそのエリアのサービスに加入していないがために、使えないということが多い。外出の機会が多い営業マンでも、次にいつ使う機会があるか分からない状況では、月極契約にはなかなか踏み切れないのが実情ではなかろうか。

http://ascii.jp/elem/000/000/423/423957/

 ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)は6月1日に新料金サービス「ワンタイププラン」を開始した。1日24時間(使用開始時点から起算)で料金は800円固定というもの。IEEE 802.11n対応で最大300Mbps(理論値)と高速な無線LANサービスで、丸の内エリアや成田空港/羽田空港を結ぶリムジンバスが対応エリアとなる(関連記事)。

 さらに、他社の無線LANサービス(BBモバイルポイント、ライブドア・ワイヤレス)とのローミングにより全国6700ヵ所の無線LANスポットで利用可能となっている。

 ちなみに、ワンタイムプラン以外にも月額従量プランが用意されており、こちらは月額基本料105円、従量料金は1パケットあたり0.0015円だが、基本料込みで最大980円の上限定額制となっている(7月31日までに加入すると、月額基本料0円、従量料金込みで最大490円のキャンペーン中)。

 今回のワンタイムプランはあくまでも、一度しか使わないであろうユーザー向けのお試しサービスで、実際には月額従量プランのほうが長い目で見るとお得な契約となるだろう。

 Electronic Entertainment Expo(E3)におけるソニーの発表で目玉だった「PSP go」の情報は、かなり早い段階から流れていた。本来のスケジュールより前に漏えいしたビデオマガジンQoreの動画で、番組ホストのVeronica Belmont氏とSony Computer Entertainment America(SCEA)のハードウェアマーケティング担当ディレクターJohn Koller氏の映像とともに、PSP goの情報が流出している。この携帯ゲーム機の基本的な概要の説明の中で、PSP goが16Gバイトのオンボードストレージを持ち、UMDドライブはなく、前のPSPよりも大幅に小型化されており、10月1日の発売時(北米)には249ドルで販売されるということが明らかになっている。

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20394425,00.htm

開いた状態のPSP go

※クリックすると図が拡大されます

 ソニーによれば、PSP goは既存のPSPを置き換えるものではなく、異なる種類のユーザーにこのデバイスを拡大するためのものだという。ソニーはこのデバイスを物理メディアを嫌う人たちに向けて作っており、このために16Gバイトのストレージ容量を持たせ、さらに「メモリースティックマイクロ」(M2)スロットで拡張可能となっている。

 PSP goは、オンボードの無線LAN機能とBluetoothによってデータやゲームをダウンロードし、ヘッドセットと無線で接続される。ソニーはこのデバイスのためにダウンロードゲームが用意されることを強調しているが、これは任天堂のDSiショップや、大成功を収めているAppleのiPhoneのために用意されたApp Storeに対抗するものだ。広報担当者らは、PSP用のゲームを大量に購入した場合でも、それらを再購入しなくてもよいよう、ソニーが何らかの手段を提供する可能性が高いと述べている。

開いた状態のPSP go

※クリックすると図が拡大されます

 PSP goは既存の「PSP-3000」よりも40%軽く、50%小さい。その軽さにもかかわらず、PSP goは非常に頑丈に感じられる。スライドはスムーズに動き、かなりの乱暴な扱いにも耐えられそうに見える。iPhoneと同じように、PSP goもバッテリの取り外しができない。

 われわれはこのデバイスで長時間のゲームは行っていないが、画面が小さくなったことで、ゲーム内容が損なわれているということはないように感じられる。PSP goの画面の解像度は初代PSPと同じだが、大きさは3.8インチLCDに縮められている。

PSPとPSP goの比較

※クリックすると図が拡大されます

 驚くべきことに、PSP goの大きさは、iPhoneとあまり変わらない。PSP goはiPhoneよりも約2倍厚くなっており、画面はiPhoneよりもわずかに大きく、全面をカバーしている。その結果、コントローラも圧縮されているが、それで使いにくくなっているということはないようだ。ボタンと方向キーは問題なく使え、アナログスティックの機能は、初代PSPのものとほぼ同じだ。

 残念ながら、PSP goの無線機能についてはまったく試すことができず、ソフトウェアも付属していなかった。ハードウェアの観点から言えば、PSP goは非常に頑丈に作られており、一般使用に向いているように見える。われわれは、今後小売販売用パッケージが入手できた際に、より詳細な分析を行う予定だ。

NTTコミュニケーションズは6月4日、「ホットスポット」のサービス契約者でなくても、特定のインターネットサービスを無料で利用できる「HOTSPOT connect」を提供開始した。

http://www.yomiuri.co.jp/net/news/cnet/20090605-OYT8T00375.htm

 申し込みは不要だが、手持ちの無線LAN機器が、HOTSPOT connectに対応している必要がある。


 対応サービスの第1弾として、アイファイジャパンが提供するSDカード型無線LANカード「Eye-Fiカード」がHOTSPOT connectに対応。「HOTSPOT connect × Eye-Fi」を開始した。


 これにより、Eye-Fiカードユーザーは、外出先で撮影した動画・写真をサービスエリアからアップロードできるようになった。対応カードは現在販売中の「Eye-Fi Share」と「Eye-Fi Share Video」。


 利用するには、事前にEye-FiカードにホットスポットのESS-ID、セキュリティーキーなど設定する必要がある。ただし、6月下旬をめどにEye-Fiカードのアップデートにより、ホットスポットの契約の有無にかかわらずEye-Fiカードを持つすべてのユーザーに提供される予定という。


 なお、対応エリアはスタンダードエリアとなる都営地下鉄全駅と全国の一部サービスエリアで、エクスプレスエリア(東海道新幹線/東京~新大阪)、国内・海外ローミングエリアは対象となっていない。(CNET Japan)

 空港と主要地域を結ぶリムジンバスでの無線接続を始めたワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2:ワイツー)。スポット展開をしている無線LAN事業者とは方向を変えて、丸の内エリアという広域でのサービスイン後は空港に発着するリムジンバスでサービス展開を開始する。

http://www.rbbtoday.com/news/20090605/60357.html

 これまでのWi-Fiコネクティビティは、使える場所に人間が移動するという考えだったが、Wi2は2つの従来と異なった側面からサービスを展開している。1つはエリア内ならどこでもWi-Fiコネクティビティが利用できること。もう1つは、人間の移動する場所に合わせてWi-Fiコネクティビティも移動するというアプローチだ。Wi2のビジネス開発本部長の高津智仁取締役に、このコンセプトに関しての想いをたずねた。

丸の内サービスに続き、バスのサービス、24時間課金と積極的な展開を進めているWi2

◆使わなければ0円、使っても上限490円は全国規模で最安値

 RBB:丸の内のWi2 300のサービスに引き続き、リムジンバスでのサービスインおめでとうございます。キャンペーン期間中とはいえ、インパクトのある価格体系を持ち込まれています。丸の内エリアと空港リムジンバス・アクアラインの全バス内で利用できるWi2 300サービスは、従量課金で使わなければ0円。どんなに利用しても上限が490円/月。しかもBBモバイルポイントとlivedoor Wirelessが利用できるので、事実上全国サービスです。アクティブなユーザーはもちろんのこと、ときどきモバイルで無線LANを使うんだけどというビジネスマンにはまさにコスト面で最適なサービスです。この価格体系はどういった観点から定められたのですか

高津:Wi2 300のサービスは、IEEE802.11nの最大300Mbps。IEEE802.11iのセキュリティも確保したうえで、BBモバイルポイントとlivedoor Wirelessサービスエリアでも使えるという全国規模の無線LANサービスです。しかし、300Mbpsの通信速度が使えてビジネスマン必須のセキュリティも確保されるエリアは自社網エリアの大手町とバス内だけです。この側面だけを考えると、ほかの事業者のように定額サービスで提供するには提供エリアで見劣りがします。高速・セキュリティ重視で、エリアが狭いことをしっかりと受け止めて、エリアがもっと広がるまでの期間はキャンペーン期間として価格を下げて提供しています。キャンペーン期間中の料金は0円スタートで最大490円です。

 上限を490円にした理由には、提供エリアの側面からですが、キャンペーン期間が終了するころにはエリアも広がっているので、月額105円スタートで上限980円の通常料金に戻ります。しかし、キャンペーン期間中に申し込まれた方々は、通常料金になっても0円スタートで490円上限のままです。早期にご加入いただきWi2を応援してくれた皆様には、経費にやさしいWi2サービスのままです。

Wi2は経費にやさしい。ビジネスマンもモバイラーもお子様も、PCやゲーム機を使いたいときだけWi-Fiを利用できる

◆提供エリアの拡大方針は人の集まる所

RBB:以後は利用できるエリアが広がり、7月末にはキャンペーン料金から通常料金に変わるということですが、エリア展開はどのようにお考えですか。

高津:Wi2オリジナルのサービスエリアは、高速通信と暗号化通信に加えて、無線LANインフラで利用している端末の現在位置情報サービスの提供(IMES)という3つの特徴を持ちます。この観点を最大限に生かせるところを中心に展開していきます。

 Wi2 300として最初にサービスを提供したエリアは、丸の内エリアで丸ビル、新丸ビル、丸の内オアゾの3ビル内と丸の内シャトルバスです。これは、ビジネスユーザーが多く集まる丸の内で、高速通信が提供でき、しかも大型ショッピングエリアでIMESによってショッピング情報を提供できるという3つの特徴を実現できた場所です。同様な形で、全国各地の丸の内のような場所はエリア展開の候補になります。

 丸の内エリアの次に提供した場所は、成田・羽田空港と各地を結ぶ京浜急行バスの空港リムジンバス・アクアライン、東京空港交通の成田空港線・羽田空港線のリムジンバス4路線の全500車両のバスです。バスの中でもWi2 300のサービスを利用すると、移動中のビジネスマンの方々にも安全な通信でビジネスをしていただけます。バスのキーワードは、空港から目的地まで移動する間のインフラをお手伝いすることです。今回は成田・羽田空港を中心にしましたが、成田・羽田以外でも同様な形で適用できる空港は候補になります。

RBB:ビジネスエリアを中心にエリア展開をされていくわけですか。

高津:今はビジネスに利用していただける場所での展開を進めていますが、高速通信と安全な通信はビジネスだけのものではなく、みなさんにも利用いただけるサービスです。

 空港からバスに乗って移動する先は、ビジネスの現場やイベント会場、観光地といった人の集まる場所です。そして、人が集まると3Gの無線通信は速度が出にくくなります。そんな場所こそWi2 300のサービスがもっとも適合する場所です。ビジネスエリアというよりも、人の集まる場所全般が候補になります。

 丸の内エリア同様に、大型のショッピングセンターはエリア展開したい候補地です。ショッピングセンターでのエリア展開となると、PCで利用するよりも携帯電話やスマートフォン、携帯ゲーム機でWi-Fiを使われることがほとんどでしょう。

 丸の内で実証済みですが、IMESがあることで設備内での回遊は高まります。Wi2では、IMESを使った情報提供をバーチャルティッシュ配りとかマイサイネージといっていますが、モールにやってきた会員属性に合わせて、その人にあった買い物情報やイベント情報、タイムセールの情報やクーポンがプッシュできます。万人へあてたメッセージよりも、属性に合わせた特別メッセージのほうが、回遊につながる傾向があります。ショッピングモールへのIMESの導入は今後進むでしょう。また、海外の方には現地言語で情報を提供できるので、チャンスを逃さずに商売ができます。

◆海外からの旅行者は空港から一歩出るとデジタルデバイド

RBB:空港を意識したエリア展開でのWi-Fiの利用はどういったものを想定されていますか。

高津:バスの中でWi-Fiが使えると、ビジネスやバケーションで空港へ行く時間、もしくは空港から目的地へ行くまでの間を情報収集の時間として有効に使えます。出張報告をバスの中で仕上げて送信するという使い方もあるでしょう。しかし、もっと重要なことは海外の方の存在です。

 海外の方が日本に来られると、空港とホテルの間がデジタルデバイドです。日本にきて空港を一歩出ると、電話はつながらないし、Wi-Fiもつながらない状況に陥ります。そこで、空港を出るときにWi2サービスを申し込んでおくと、バスの移動中でも情報を取得できます。そのまま丸の内のビジネス街へバスで直行して宿泊するような海外の方は、Wi2インフラを目いっぱい利用して、移動中もホテルの中でも自国とコンタクトがとれます。Wi-Fiをスポットで配置するのではなくて、動線で利用してもらえることがWi2サービスの本質です。

RBB:海外の方はモバイル通信ではWi-Fiを重視する傾向が強いようですよね。

高津:国際会議など世界的なカンファレンスで人が集まる場所ではWi-Fiを必要インフラとされる傾向があります。海外メディアや研究者の方にとって、カンファレンス会場でWi-Fiが使えることはごく普通のことで、802.11gよりも802.11nが使えるほうが利便性が高いと感じています。こうした要望があるからこそ、Wi2でも802.11nのサービスを提供しています。会場でWi-Fiが使えるなら、会場を中心とした周辺のホテルや観光地でもWi-Fiが使えたほうが利便性が高まります。空港から会場、そして会場付近のエリアとWi2 300のサービスが広がれば、海外の方は国内滞在中にWi-Fiで困ることがありません。

 オバマさんの影響でしょうか。中国圏の方を除けば、ほとんどの海外ビジネスマンはBlackBerryを持参しているように感じます。携帯キャリアのローミングサービスを利用すると日本で通話ができないわけではありませんが、BlackBerryを国内で確実に使う方法はWi-Fi接続です。欧米と日本では時差もあるので、メールの送受信ができれば音声通信と同じぐらい利便性が高いコミュニケーションがとれますよね。やはり、Wi-Fiは海外の方のコミュニケーションとして重要な位置にあります。

 そんなことからも、海外の方に向けて24時間利用のワンタイムプラン料金も準備しました。世界各国の提供価格を見ながら、1日のWi-Fi料金はいくらぐらいだろうかというところから検討して、横並びのような金額で24時間で800円という料金にしました。Wi-Fiがどこでも使えて、しかも金額はあまり変わらない、日本はなんていい国なんだと自国に帰って話してもらえるでしょう。

海外の利用者の方には、自国に帰って日本はなんていい国なんだといってまわってもらうようなインフラ作りをする

◆通信業界はL2での統合サービスに進む

RBB:Wi2 300というモバイルインフラのサービスを提供したあとの展開はどうされていく予定ですか。

高津:Wi2はWi-Fiを非常に重要な技術としてとらえて自ら構築しましたが、なにがなんでもWi-Fiというわけではありません。いろいろなインフラを検討して、現時点で選ぶならWi-Fiという結論になったので、Wi-Fiを利用しています。しかし、技術革新でさらに優れたものが出てくれば、それを自らが構築して利用することもあります。MVNOとして使うこともあるでしょう。

 アッカ・ワイヤレス(Wi2の前身の会社)のときにはWiMAXを推進していましたが、当時の思想はそのままWi2に引き継いでいます。当時もWiMAXのラストワンマイルはWi-Fiであると考えており、ラストワンマイルの優位性は今でもWi-Fiにあるという結論です。アッカ・ワイヤレスのときはWiMAXを使っていた部分が、Wi2では有線や3Gになっています。今後、WiMAXが使いやすくなれば、3Gや有線の一部がWiMAXに置き換わることもあるでしょうし、WiMAXではなくLTEになるかもしれません。Wi2では、そのときのもっともベストなものを選んでネットワークを構築していきますし、新たな通信インフラの事業者として名乗りを上げることもあるかもしれません。

 NGNがもっとも代表的な例ですが、今通信業界はモバイルも含めてL2で統合する流れが強まっています。Wi2サービスも同様で、これからは自前のWi-Fiエリアと3GのMVNO、Wi-Fiローミングの3つを統合していきます。ここがしっかりと統合されると、どこにいても最適なネットワークが使えるような環境が整います。利用者は端末の電源を入れるとネットワークにつながっていて、しかも常に最適なネットワークを使っている。そのサービスの事業者がWi2です。

 すでに、ビジネス向けにはWi2 MobileというソフトバンクのHSDPAを使った3Gネットワークサービスも提供しています。日本全国で使えるWi2 Mobileと、特定エリアにおいて高速に通信できるWi2 300を組み合わせただけでも、利用者は意識することなく、その時にもっともいい電波を捕まえて通信ができます。そんな世界が実現するのもそう遠くはないでしょう。

RBB:L2の統合サービスにはさらなるWi-Fiエリアの拡大が必要だと感じます。エリア拡大の投資に向けた指針はお持ちですか

高津:人の集まる所へは、単純にネットワークコネクティビティを完備するだけで資産価値が向上することがほとんどです。しかし、Wi2が目指すものは、単なるネットワークコネクティビティではなく、オーナーさんの資産にネットワークコネクティビティ以上のさらなる価値を持たせるかを十分検討したうえでエリア拡大をしています。位置情報をキーにした情報提供までシステム化することで、さらに何倍もの価値を持たせられるものになることもあるので、オーナーさんに持たれている資産の価値がアップすることをご理解いただきながら、サービスエリアをひろげていく方針をとっています。

 オーナーさんによってはWi-Fiではないものをラストワンマイルに導入したいということもあります。Wi-Fi以外のものであっても、Wi2 300のサービスに組み込むことで価値が上がるのであれば、オーナーさんにご理解いただいてWi-Fi以外のサービスとして展開することもあるでしょう。

(公家幸洋@RBB 2009年6月5日 14:32)

携帯電話やPHSなど、いわゆるケータイを利用したデータ通信サービスは、通信速度の向上や月額料金の定額化によってずいぶんと使いやすくなった。外回りの合間に、あるいは旅行先や出張先で、パソコンをインターネットに接続する道具として利用している人は多いはずだ。

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/trend/20090511/1014948/

 ただ、この道具には欠点があった。それは、接続できる機器が1台に限定されることだ。PCカードやUSBタイプなどのデータ通信端末を装着した機器のみが通信でき、2台以上の機器による回線共有は不可能。また、ゲーム機やiPod touchのようにデータ通信端末を装着できない機器では利用できなかった。

 この問題を解決するのが、最近登場したモバイル無線LANルーターである。昨年後半から登場し始め、今では国内メーカー数社の製品が店頭に並んでいる。主な製品は図1の通り。ほかにも米クレードルポイントの「PHS300」や、トリプレットゲートがヨドバシカメラ限定で販売している「ワイヤレスゲートホームアンテナ for イー・モバイル」などがあり、製品数は増加中だ。


【主な製品の仕様】


 では、モバイル無線LANルーターとはどんな製品なのか。簡単に言うと、ADSLや光回線などの代わりにケータイのデータ通信サービスを使う、一種の無線ブロードバンドルーターである(図2)。


【データ通信端末を複数台で共用できる】

図2 モバイル無線LANルーターを使うと、配下の無線LANにつながった複数の機器がデータ通信端末を介して同時にインターネットに接続できる

NTTコミュニケーションズは2009年6月4日、同社の無線LANサービス「ホットスポット」で、特定のインターネットサービスについて誰でも無料で利用できる「HOTSPOT connect」の提供を開始した。第一弾として、SDカード型無線LANカードで動画や写真をアップロードできるアイファイジャパン製「Eye-Fi」に対応した。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090605/331444/

 ホットスポットのエリア内であれば、契約の有無にかかわらず、パートナー企業が提供するインターネットサービスを誰でも無料で利用できる。使用する無線LAN機器に、あらかじめホットスポットのESS-ID、セキュリティキーを設定しておく。IDやパスワードの入力は不要。

 「HOTSPOT connect」では、特定無線LAN機器への対応に加え、7月からはパソコン向けサービスを開始する予定。特定のWebサイトを無料で閲覧できるようになる。今後、パートナー企業を増やして、サービスを拡充してゆく考え。ホットスポットは現在、全国で約8000カ所のアクセスポイントがあるが、「HOTSPOT connect」の対応アクセスポイントは、当初、都営地下鉄駅など一部に限られる。


NTTコミュニケーションズ「ホットスポット」

アイファイジャパン


(館 洋光=Infostand) [2009/06/05]

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は,特定のWebサイトやインターネット・サービスに無料で接続できる公衆無線LANサービス「HOTSPOT connect」の提供を開始した。ログインIDやパスワードの入力といった操作が不要で,同社の有料無線LANサービス「ホットスポット」のサービスエリアから,提携したパートナー企業のWebサイトやサービスを誰でも無償で閲覧・利用できる。第1段として,無線LAN機能搭載のSDメモリーカード「Eye-Fi Share」「同 Share Video」に対応した「HOTSPOT × Eye-Fi」のサービス提供を,2009年6月4日より開始した。ホットスポットのサービスエリアにいれば,写真や動画のデータをデジタル・カメラから直接Eye-Fiが対応するストレージ・サービスのサーバーにアップロードできる。ホットスポットの利用に当たってはIDとパスワードの入力が必要なため,これまではEye-Fiのアップロード・サービスを利用できなかった。

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090604/171316/

 HOTSPOT connectのサービスの利用形態は大きく二つある。一つは,HOTSPOT × Eye-Fiような無線LAN機能を内蔵した小型の情報機器を利用するもの。データをアップロードする以外にも,携帯ゲーム機や携帯音楽プレーヤーなどでHOTSPOT connectに接続し,ゲームや音楽,動画などをダウンロードするといったサービスが期待できる。現時点ではEye-Fi以外の具体的な対応機器が決まっていないが,今後拡大させていきたいとする。もう一つは,パソコンでの接続である。HOTSPOT connectと提携した特定のWebサイトを無料で閲覧できるようになる。現在,複数の企業と提携の協議中で,2009年7月のサービス開始時には数サイトを利用できるようにする予定。2009年度内には10~20サイトに拡大したいとしている。提携外の未対応サイトを閲覧する場合は,ホットスポットへのログインを促す仕組みとなっており,ホットスポットの契約ユーザーの拡大につなげる考えだ。また,無線LANの初心者でも使いやすいようにネットワーク名やWEPキーを自動で設定するソフトウエア「HOTSPOT Gear」を提供する予定である。

 ホットスポットは,ローミング・エリアを含めると駅や空港,飲食店など全国に8000個所のアクセス・ポイントを持つ。サービス開始当初のHOTSPOT connectの対応エリアは,このうちの都営地下鉄の駅など一部に限られているが,今後順次拡大していく。

 つい1年程前に、携帯の回線とセットで、場所を選ばずに無線LANアクセスポイントになるツールが登場し、その後いくつかの種類が選べるようになった。ウィルコムの「どこでもWi-Fi」などの人気製品も登場している。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090605/158263/

 昨年の秋頃、同種の製品を担当している方に取材した際に「近い将来携帯電話にアクセスポイントが入るのではないですか?」と、余談で聞いてみたことがある。「技術的には十分可能ですが、サイズや電池の問題があるのでしばらく先になるでしょう」という答えだった。

 ところが驚いたことに、ドコモの夏モデルに単体で無線LANアクセスポイントになる機種が登場したではないか! 技術の進化は、なんと早いのだろう。


[画像のクリックで拡大表示] 早速、最新モデルの「N-06A」を借りて試してみることにした。今回は、電話機そのものの機能についてはほとんど触れないのでご了承いただきたい。

 さて、手元に届いたN-06Aは、見た目・サイズともに普通の携帯電話である。特に大きなわけではないが、最近よく見かけるスリムなタイプではない。スーツのポケットに入れると、若干ふくらみが気になりそうだ。

 ドコモの携帯電話はいくつかのモデルに分かれているが、フル機能の端末が揃う「PRIME」シリーズに属している。810万画素のカメラやワンセグに対応し、キーによる操作に加えて、タッチパネルも使える。使いこなすのが大変なほどの、機能てんこ盛り端末だ。

設定は簡単だ

 では早速、「アクセスポイントモード」でWi-Fi機器を接続してみよう。利用に当たっては、まず、mopera Uの契約が必要になる。

 アクセス先に応じた設定が可能なのだが、初期設定はmopera Uが登録されており、特に何も意識せずに接続できる。デスクトップのアイコンで「アクセスポイントモード」を選択して、「接続開始」をタップすればよい。これで、携帯側の設定は完了で、接続待ちになる。

 普通に使っている限り、カスタマイズするのはセキュリティーと接続待ち時間の変更程度だろう。待ち時間は、一定時間操作がないと、自動的にアクセスポイントモードが終了する時間を決めるのだ。

 僕が借りた端末はセキュリティーが設定されていなかったが、外出先で使うケースが多いので、WEPキーなどを設定しておいた方が安心だ。N-06A側で入力したセキュリティーキーをパソコン側でも入力すればよいので簡単だ。

 対応している通信規格は、IEEE802.11b/gだ。最近主流の規格なので、この2つに対応していれば、ほぼすべての機器が利用できるだろう。

アクセスポイントモードでは、セキュリティーなどの設定が可能だ。

[画像のクリックで拡大表示]

設定は、パソコンで無線LAN親機をセッティングした経験があれば、さほど難しくない。

[画像のクリックで拡大表示]

パソコンからもごく普通に使える

 パソコンからの操作は、普通のアクセスポイントに接続するのと何ら変わらない。ワイヤレスネットワーク接続に「N06A0006」と表示されるので、普通の無線LANへの接続と同様だ。

 また、iPhoneでも接続してみたが、こちらも特に苦労することなく、普通に利用できた。当然ながら、携帯本体とパソコンの距離が離れると電波が弱くなるわけだが、普通の場面であえて離れて使うケースはないだろう。

 僕のテストでは、20~30センチ離した状態と、2メートルほど離した比較での差は感じられなかった。だが、隣の部屋に移動すると、やはり電波が弱くなって通信速度が落ちる。

 もし、部屋のテーブルの位置が電波が悪く、窓際ならバーが3本立つような環境なら、携帯本体を窓際に、パソコンをテーブルに置いて作業すると良いだろう。

 どちらにしろ、一般的な無線LAN親機と比較しても、さほど電波が弱いとは感じられないのは立派だ。まあ、鞄やポケットに入れて置いて使うならまったく問題ないだろう。

パソコンから接続した。この画面はセキュリティを設定していない状態だ。

[画像のクリックで拡大表示]

iPhoneからも、簡単に利用できる。無線LAN対応のデジカメなどからも使えるだろう。

[画像のクリックで拡大表示]

実用度はいかに!

 残念ながら、通信速度は立派とは言い難く、僕の事務所で試した限りでは、0.2Mbps程度でしか通信できなかった。イーモバイルやドコモの通信アダプターでは、1~2Mbpsが普通なので、速度的には見劣りする。

 また、電池の持ちもかなり心配だ。短時間のテストだが、20~30分で携帯本体の電池バーが1つ減った。全部でバーは5本あるので、1時間程度の利用がせいぜいだと考えるべきだろう。電池を使い切ると、携帯電話として機能しなくなるのが困る。


普段はこのように、待ち受け画面のアイコンをタップするだけで使える。

[画像のクリックで拡大表示] さらに、制限事項もあって、接続できる機器は1台に限られている。同僚と2台のパソコンをつなごうと思っても、同時には利用できないのだ。また、通信中にはFOMAの着信以外のほとんどの操作ができなくなる点も注意が必要だ。

 当然ながら、パケット通信料金もそれなりにかかる。Wi-Fiアクセスポイントとして利用中には、パソコンで接続している時と同様の費用がかかり、パケ・ホーダイ・ダブルの場合は、月額1万3650円だ。

 とても便利なのだが、やはりメインのモバイル通信として考えるには、若干物足りない点もある。他のキャリアで通信している人が、通話用にドコモの携帯を購入して、たまに使う程度が頃合いだろう。例えば、iPod touchなどの端末を仕事に活かしたいと考えている人には、とても役立ちそうだ。僕も回線契約を切ってしまったスマートフォンが何台もあるのだが、N-06Aと一緒に持ち歩けば、無線LANで使えてしまうわけだ。

戸田覚(とだ・さとる)

1963年東京都出身。ビジネス書作家。株式会社アバンギャルド/株式会社戸田覚事務所 代表取締役 雑誌連載多数、テレビ・ラジオ出演、講演、セミナー等で広く活躍中。著書累計80冊以上。「あのヒット商品のナマ企画書が見たい!」(ダイヤモンド社)が近著。近況はブログにて。

 ACアダプタ電源を採用したIONプラットフォームのZOTAC製Atom 330搭載Mini-ITXマザーボード「IONITX-A-U」が発売された。発売されたのは並行輸入品で、実売価格は28,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 なお、販売しているパソコンショップ アークでは「国内代理店経由の製品は来週以降に入荷する予定」としている。予価は31,480円。

http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20090606/etc_zotac.html

 IONITX-A-Uは、5月末に登場したIONプラットフォームの同社製マザーボード「IONITX-D-E」の、言わばACアダプタ対応版。電源がATX(20ピン)からACアダプタに変更されているのが違いで、デュアルコアのAtom 330を搭載する点や、HDMI/DVI/VGA端子やMini PCI Express Cardタイプの無線LANカードを備える点などはIONITX-D-Eと同じだ。

 GPUクロックはコア450MHz、シェーダ1,100MHz。スロット数はMini PCI Express Card×1(無線LANカードが装着済み)、DIMM×2(DDR2 800、最大2GB)。主な搭載機能はHDMI、DVI、VGA、Gigabit Ethernet、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n準拠)、Serial ATA(3ポート、RAID 0/1/0+1対応)、eSATA、5.1チャンネルサウンド。

 主な付属品はACアダプタ(90W)、Serial ATAケーブル、4ピン-Serial ATA電源分岐ケーブル、冷却ファン、無線LAN用アンテナ。

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