任天堂がWiiからDSへの動画ダウンロード機能を検討中
ゲームキューブ時代を知っている人であれば、任天堂は当時ライバルゲーム機の動画再生機能とオンライン接続機能を、「本物」のゲーム体験から気をそらすものだとして退けたことを覚えているだろう。2004年のインタビューでは、任天堂の社長岩田聡氏はソニーのPSPと、不幸な運命をたどったPlayStation 2とハードディスクレコーダーのハイブリッド機PSXを「エンターテインメント商品」と呼び、「顧客はオンラインゲームを欲しがっていない」と断言していた。
http://japan.gamespot.com/news/story/0,3800076565,20391422,00.htm
その5年後、任天堂は現世代機のトップを走る、販売台数5000万台のWiiを作ったが、このゲーム機には無線LAN接続機能が組み込まれている。インターネットは同社のビジネスモデルの中核にあり、Wiiショッピングチャンネルには毎週月曜日にレトロゲームと新しいWiiウェアが届けられている。Wiiはまた、さまざまなオンライン情報を提供しており、これには天気やニュース、無料オンラインプレー(ただし、面倒なフレンドコードが必要となる)などが含まれている。同社はWii所有者に対し、電子メールを大量発信して新しい情報を知らせることまでしており、メールが届くとゲーム機の前面にある青いライトが点滅する。
2008年の終わり頃、任天堂は日本で動画ダウンロードサービスを開始し、PlayStation 3とXbox 360のゲーム以外のエンターテインメントコンテンツに挑戦することが明らかになった。この情報は、2008年のクリスマスに日経新聞社が初めて報じたもので、4月7日にWall Street Journalが報じた岩田氏のコメントによれば、同社の動画ダウンロードサービスは順調に準備が進んでいるという。
岩田氏は同紙に対し、「これは広告ベースの動画サービスになる予定で、われわれにとっては初めての試みだ」と述べ、さらに「そして、もしWiiとDSが接続されれば、Wiiを通じてダウンロードした動画をDSで持ち運ぶこともできる」と付け加えている。動画がDS用の形式になるのかどうか、動画転送のための接続がPS3のリモートプレイ機能と同様のものになるのかなどは明らかになっていない。リモートプレイ機能を使うと、プレーヤーはPSPからウェブ経由で非Blu-ray動画コンテンツにアクセスできる。
岩田氏はまた、Wii自体がそうであるように、Wiiの動画ダウンロードサービスも競合相手のものとは違ったものになると約束した。「サービスが始まった際には、それをどのように任天堂的な方法で実現しているかを分かってもらえるだろう」と、2009年のGame Developers Conferenceで基調講演も行った同氏は約束した。「オンデマンド動画サービスはすでにたくさんあり、同じことをしなければならない理由はない」(岩田氏)
岩田氏は最後に、Wiiの動画サービスが日本で成功した場合、同社がそのサービスを「海外に持って行きたいと考えている」と話している。ただし、北米や欧州でサービスが開始される時期については明らかにされず、コンテンツパートナーを示唆する情報もない。