二次元通信とは
二次元通信とは,専用の通信シートを使って一定のエリアに閉じ込めた電波を利用する通信技術である。東京大学発のベンチャー企業であるセルクロスが開発した。同社の技術を使った無線LAN製品として,イトーキが「LANシート」を販売している。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Keyword/20090414/328366/?ST=network
LANシートで通信可能な距離は通信シートから1m以内である。安定的に通信できるのは通信シートから数cm程度という。このため,通信シートの上にノート・パソコンを置くと通信ができ,離せば通信できなくなるという使い方になる(図1)。
LANシートで通信するには,通信シートに加えて,アクセス・ポイントとカプラを使う。アクセス・ポイントは無線LANの信号を中継する装置である。アクセス・ポイントから低出力で送られた無線LANの信号はまずカプラに届く(図1の1)。カプラは信号を通信シート内に流し込む(同2)。通信シートの内部は2枚の導電層で絶縁層を挟んだ形になっている。シート内に入った信号は導電層間を伝わって,シートの隅々まで届く(同3)。パソコン付近に到達した信号は,シートの表面に発生した微弱な電磁波を介してパソコンの表面を伝わっていき,パソコンに内蔵された無線LANアンテナに届く(同4)。こうしてパソコンは無線LANの信号を受信する。
シートの表面に発生した微弱な電磁波は「エバネセント波」と呼ばれる。エバネセント波は距離が遠くなると急激に減衰する。LANシートはこのエバネセント波を効率的に利用することで通信距離を1m以内に抑えることができた。
[2009/04/15]