結構使えるN700系「のぞみ」の公衆無線LAN
3月14日にN700系「のぞみ」で、公衆無線LANによるインターネット接続サービスが始まった。サービス内容については「14日開始 新幹線「N700系」で無線LANが使える」でお伝えした通りなのだが、ASCII.jp編集部では実際の接続状況を確かめるため、N700系「のぞみ」に乗車してみた。
ただし、ほんとうは東京駅-新大阪駅間での接続状況を確認したかったが、予算の関係上、東京駅-新横浜駅間のみでの確認となったことをあらかじめお断りしておく。
http://ascii.jp/elem/000/000/401/401729/
同じ「のぞみ」でも公衆無線LANサービス対応はN700系のみ
現在、「のぞみ」はN700系も含めた4種類の車両が使われていて、N700系以外の車両は公衆無線LANサービスは非対応だ。
N700系新幹線 700系新幹線 500系新幹線
実は筆者が東京駅で「なんか700系って書いてある」と勘違いして乗車した「のぞみ」は、N700系とは全く異なる700系の車両で、新横浜まで無線LANなしで移動する羽目となった。編集部内では「鉄分濃度」が比較的濃い筆者だが、今回はまさに痛恨の失敗だった。
このマークがN700系だ
ということで無線LANサービスの利用前提で乗車する場合は、当たり前だが「のぞみ」がどの車両で運行されるかあらかじめ調べておくと良いだろう。
例えば駅前探検倶楽部の駅時刻表では、「のぞみ」がN700系で運行されるかどうかわかるようになっている
速度に不満はあるものの、結構使えるN700系公衆無線LANサービス
往路では700系「のぞみ」に誤乗してしまった筆者。気を取り直して東京駅→新横浜駅間でイー・モバイルによる速度測定を行なった。使用した速度測定サービスは、いつもの通りRadish Network Speed Testingとgooスピードテストだ。ちなみにトンネル通過中、接続できないことがあった。ただ、イー・モバイルによると「時期は調整中だが将来的には東海道新幹線のトンネル内にもアンテナを設置する計画がある」とのことだった。
イー・モバイルD21HW
東海道新幹線・東京駅→新横浜駅間
条件 平均接続速度(Mbps)
Radish(下り) 0.5
Radish(上り) 0.7
gooスピードテスト(下り) 1.3
そして復路の新横浜駅→東京駅間でN700系「のぞみ」の公衆無線LANサービス(今回はドコモのMzoneを利用)に接続して測定した結果がこれだ。こちらもRadish Network Speed Testingとgooスピードテストを使用している。なお、こちらはトンネル通過中も接続が途切れた様子はなかった。
公衆無線LANサービス(Mzone)
東海道新幹線・新横浜駅→東京駅間
条件 平均接続速度(Mbps)
Radish(下り) 0.9
Radish(上り) 0.6
gooスピードテスト(下り) 0.7
N700系公衆無線LANでは下り平均0.94Mbps(Radish)と1Mbpsを切っている。これは「のぞみ」一編成あたり2Mbps通信速度が割り当てられている(告知パンフレットより)、ということで、同じ編成内の利用者数や帯域利用の多寡によって通信速度が影響を受けた結果なのだろう。
今回、東京駅-新横浜駅間という区間での調査ではあったが、N700系公衆無線LANは十分に使えるサービスという印象だ。時折接続速度が極端に低下することはあるものの、「東京駅-新大阪駅間ではトンネル内でも途切れずお使いいただけます」(ドコモ広報)とのことだった。さらに今回筆者はMzoneでの利用だったが、それ以外のキャリア(HOTSPOT、mopera U、BB モバイルポイント、UQ WiFi)でも利用可能だ。提携サービスの多さでも利便性は高いだろう。
ということで、出張の多い人で移動中の接続方法を検討している人は、このN700系での公衆無線LANサービスは、十分に検討する価値のあると思う。ただし、新大阪駅以西の山陽新幹線区間は、残念ながら現時点では公衆無線LANサービス非対応なのでその点は注意が必要だ。
N700系公衆無線LANが利用できる提携サービスと契約していれば、「のぞみ」停車駅の駅コンコース待合室で無線LANを利用することができる。3月中には東海道新幹線全駅で利用できるとのことだ