光学ドライブまで搭載したフル装備ミニノート - 工人舎「KOHJINSHA SX3KX06MA」
高機能なモバイルPCにこだわり続ける工人舎から、光学ドライブを搭載したフルスペックミニノート「KOHJINSHA SX3KX06MA」が発売された。タッチパネル機能付きの8.9型液晶にワンセグやWebカメラまで装備した多機能ぶりが特徴。従来モデルからOSが Windows XPに変更されて、動作がより機敏になっている。
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/01/05/kohjinshasx/
主な仕様 [CPU] Intel Atom Z520(1.33GHz) [チップセット] Intel US15W [メモリ] 1GB [HDD] 60GB [ディスプレイ] 8.9型ワイド(1,280×768ドット) [サイズ/重量] 約W225×D185×H22~33mm/約1.25kg [OS] Windows XP Home Edition [直販価格] 99,800円
コンパクトなボディに光学ドライブを内蔵
出先でメールやちょっとした文書の作成をしたい場合、ミニノートは非常に便利な存在だ。しかし、一般的なノートPCに比べて不便さを感じる部分もいくつかある。そのひとつが、光学ドライブが外付けで、しかもオプションになってしまうケースが多い点だ。パッケージソフトのインストールやCD/DVDへのデータ保存時に、わざわざ外付けドライブを接続するのは意外とめんどうなものである。初心者のファーストマシンとしてミニノートをおすすめできない理由がそこにある。
光学ドライブを内蔵しているにも関わらず、本体サイズは非常にコンパクトだ
工人舎から発売された「KOHJINSHA SX3KX06MA」は、B5サイズ以下のミニノートながら、本体に光学ドライブを内蔵してしまった製品。しかも、ワンセグやWebカメラまで搭載し、液晶はタッチパネル機能付き。小型ながら、PCに求められるほとんどの機能を装備したフルスペックノートに仕上がっている。
搭載するCPUはAtom Z520(1.33GHz)で、ディスプレイは解像度1,280x768ドットと高精細。メモリは1GBで、ハードディスク容量は60GBとなっている。インタフェース類は、USB2.0のほか、D-Sub15ピンや2in1メディアカードスロット、ExpressCard/34などを装備。このほか、 100BASE-TX対応の有線LANや、IEEE802.11b/g準拠の無線LAN、Bluetoothなども搭載している。これだけの機能を凝縮しながら、重量は標準バッテリー装着時で約1250gと軽い。
本体左側面には、2in1メディアスロット(メモリースティック/メモリースティック デュオ)、D-Sub15ピン、ExpressCard/34スロットなどが搭載されている
本体右側面には、2in1メディアスロット(SD/SDHC/MMC)、MicroSDカードスロット、USB2.0ポート×2、DVDスーパーマルチドライブなどが搭載されている
加えて、OSは従来モデルのWindows VistaからWindows XP Home Editionに変更されており、1GBのメモリでも機敏に動作する。ちなみに、ベンチマークの結果は下表の通りとなっている。一般的なAtom搭載ノートと大差ない印象で、メールやWebブラウズなどの通常用途であれば力不足を感じることは少ないはずだ。
■PCMark05のベンチマーク結果
PCMarks CPU メモリ グラフィック HDD
KOHJINSHA SX3KX06MA N/A 1216 1957 N/A 2642
フルパワーモードにてFFBenchをデモモードでループさせたバッテリ持続時間(無線LAN、光学ドライブいずれも電源オンの状態) 1時間59分
DVDスーパーマルチドライブを内蔵
小型筐体ながら、トレイ式のDVDスーパーマルチドライブを内蔵している
SX3KX06MAは、Netbookなどのミニノートと同クラスのボディにDVDスーパーマルチドライブを内蔵している。ドライブの書き込み速度は、DVD±R DL使用時に最大4倍速となっており、通常の用途には十分。なお、ドライブはスロットイン方式ではなく通常のトレイ方式で、メディアが内部から取り出せなくなるなどのトラブルが起きにくい構造になっている。
DVDやCDの読み込み時は、若干の振動はあるが気になるほどではない。ただし、筐体が小さいため、読み書き中にうっかり本体を動かしてしまいがちなので注意が必要。安全性を考えると、光学ドライブの稼働中はできるだけ机の上に置くなどして使うほうがいいだろう。
DVDビデオは、プリインストールされている「InterVideo WinDVD for KOHJINSHA」などのソフトを使用して視聴することができる。ディスプレイ部分を180度回転させられるため、小型の液晶テレビのようなスタイルで使用することも可能。もちろん、液晶を完全に倒してピュアタブレットスタイルにした状態で視聴することもできる。8.9型ワイド液晶とステレオスピーカーを搭載しているので、映画なども意外に迫力ある映像と音で楽しむことが可能だ。
なお本機には、光学ドライブを使用しない場合に、本体からドライブに供給されている電源をオフにできる機能が搭載されている。モバイル時に少しでもバッテリー駆動時間をのばしたい場合に便利。手順も非常に簡単で、本体前面のボタンか、タスクトレイに常駐しているアイコンでオン/オフを切り替えられる。
ディスプレイ部分は、このように180度回転させることができる
本体前面には光学ドライブの電源ボタン「OPTICAL DRIVEボタン」が搭載されている
携帯のような2Wayカメラを搭載
Webカメラを搭載するノートPCは珍しくなくなってきたが、ほとんどの場合はビデオチャットでの使用を想定して、液晶上部に内蔵されている。そのため、PCを使用しながらデジタルカメラのように「自分が見ている風景」を写すのは困難。しかし、本機の場合は携帯電話のように液晶側と液晶背面の両方にカメラが搭載されており、PCを使いながら目の前の風景を撮影することも、ビデオチャットで友人とコミュニケーションをとることも簡単に実現可能だ。
しかも、ビデオチャット中にこのふたつのカメラを切り替えることができる。そのため、旅先の様子や会議中の様子を中継しながら友人とチャットすることが可能だ。互いの顔だけを見ているよりも、ずっと臨場感のある会話が楽しめる。自宅でしか使わないノートに背面カメラが搭載されていてもありがたみは少ないが、本機のような機動力の高いミニノートの場合は意外と重宝する。
なお、カメラの画素数は、液晶背面の方が約200万画素、液晶前面が約35万画素となっている。いずれも、メモ代わりには十分すぎる性能だ。
液晶上部には、約35万画素のWebカメラが搭載されている
液晶背面には、約200万画素のカメラが内蔵されている
高精細な液晶と打鍵感のよいキーボードを装備
本機は1,280×768ドットという、一般的なノートPCと同クラスの高精細な液晶パネルを採用している。1,024×600ドットの液晶を採用する一般的なNetbookに比べて一度に表示できる情報量が多いため、大きめのダイアログを表示する場合もストレスが少ないのがうれしい。なお、この液晶はタッチパネル機能が搭載されており、付属のスタイラスペンなどを使って操作することも可能だ。
本体には1,280×768ドットの8.9型ワイド液晶を搭載する。格納式のワンセグ用アンテナも装備している
キーボードは、キーピッチが若干狭いものの、キーストロークがそこそこあり、打鍵感は悪くない。キー配列も標準的なので、慣れればタッチタイピングも不可能ではない。パームレスト部もそれなりにスペースがあるので、長文入力は意外にスムーズ。タッチパッドも小さいながら、最低限の操作性は確保されている。
キーストロークは適度な深さがあり、打鍵感はよい。パームレストもこのクラスのノートにしてはスペースが広く、文章入力がスムーズに行える
ワンセグ機能は、予約録画やデータ放送表示、番組情報の取得など、必要な機能が過不足なく搭載されており、初めてでも使いやすい。受信感度は一般的なワンセグ携帯並だが、ケーブルで接続するタイプの外部アンテナが付属しているため、電波の届きにくい室内でも比較的安定して視聴することができる。
製品には、ワンセグ用の外部アンテナも付属しており、電波の届きづらい場所での視聴に便利
ACアダプタはノート用としては最小クラスのコンパクトさ
製品には、専用のソフトケースも付属している
まとめ
小型ボディに光学ドライブをはじめとする便利な機能を凝縮したSX3KX06MA。基本性能自体はWindows Vistaを搭載した前モデルから大きな変更はないが、OSがXPになったことで動作はかなり軽快になり、使い勝手も上がっている。しかも価格が従来より 1万円ほど引き下げられ、購入しやすくなった。それでも、一般的なNetbookよりは少し値段が高いが、光学ドライブを内蔵していることを考えると十分納得できる価格差だと思う。ミニノートはほしいけれど、機能に妥協はしたくないというユーザーには特に注目してほしい機種である。
■仕様
型番 KOHJINSHA SX3KX06MA
CPU Intel Atom Z520(1.33GHz)
チップセット Intel US15W
メモリ 1GB
HDD 60GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックス Intel US15W(チップセット内蔵)
ディスプレイ 8.9型ワイド(1,280×768ドット)
オーディオ 内蔵ステレオスピーカー、Realtek High Definition Audio
ネットワーク IEEE802.11b/g、Bluetooth、10/100BASE-TX
インタフェース D-Sub15ピン×1、USB2.0×2、ヘッドホン出力(ステレオミニジャック)×1、マイク入力(ミニジャック)×1、2in1メモリーカードスロット×1、ExpressCard/34スロット×1
バッテリ駆動時間 約3.7時間
サイズ/重量 約W225×D185×H22~33mm/約1.25kg
OS Windows XP Home Edition
ソフトウェア StationMobile 5、マカフィー インターネットセキュリティスイートベーシック エディション(90日間限定版)ほか
付属品 ACアダプタ、マニュアル、スタイラスペン、クッションPCケース、外部TVアンテナほか
直販価格 99,800円