米ベンチャー、理論値600Mbpsの無線LAN用チップを発表
無線LANチップ開発ベンチャーの米クアンテナ・コミュニケーションは、理論値で最大600Mbpsのデータ転送速度を実現する無線LAN用チップセットを2008年11月20日に発表した。5GHz帯を利用する「QHS600」(理論上のデータ転送速度最大400Mbps)、2.4GHz帯を利用する「QHS450」(同200Mbps)、QHS600とQHS450の2セットに2.4GHz、5GHz両方の帯域を利用するためのソフトウエアを付属した「QHS1000」(同600Mbps)の3製品がある。いずれもシングルチャンネル利用時は、IEEE 802.11nの規格内で規定されるストリーム数で最大の送受信4本ずつ、デュアルチャンネル利用時は送受信2本ずつのストリームを利用する。
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20081125/1009986/
電波の反射状況から受信端末の位置を特定し、信号を集中させる「Txビームフォーミング」、送信側、受信側での電波状況に応じて、電力やチャンネル、アンテナを動的に割り当て最適なルートを利用する「アダプティブ・ベクトル・メッシュ・ルーティング」といった技術を採用した。チップセットのパッケージの大きさは18mm×27mmと小さい点も特徴だ。
クアンテナ・コミュニケーションのベルーズ・レズバーニ会長兼CEOは「無線LANルーターの親機、無線LAN子機のほか、電源プラグに直接差し込むタイプの中継アクセスポイントといった用途への利用を想定している」と説明した。プラグ型の中継アクセスポイントの場合、他社製品の10分の1程度の高さ6.3cm×幅5.1cm程度まで小型化できるという。
QHSシリーズは12月からサンプル出荷を開始し、搭載製品は2009年夏頃には登場する見通しとしている。
(佐藤 新=日経パソコン)