100円PCってホントにお得?Netbookオススメ通信術
どこにでも持ち運べる携帯性が魅力のNetbook。買うからには外出先でも移動中でもインターネットに接続できるようにしておきたいものだ。しかもできるだけ安くすませたい。そこで今回は通信面の強化法を紹介しよう。
http://ascii.jp/elem/000/000/177/177175/
記事内の価格/料金は、記事制作時(2008年10月10日)の市場動向などを参考に編集部で独自に調査したものです。価格/料金に関しては常に変動してるため、購入時には必ず販売店やメーカーサイトなどでご確認ください。
無線LANを使うならこの3つ!
Netbookでインターネットに接続する方法には、おもに無線LANとデータ端末を利用したワイヤレスWANの2種類がある。
無線LANでは、無料サービスを活用すればコストを抑えられる。オススメは「FREESPOT」。飲食店から公共施設まで全国に約6500ヵ所もあり、簡単な設定だけで誰でも手軽に使えるのがいい。
「FON」は事前に専用ルーターを購入することで、世界に約30万ヵ所、国内に約4万5000ヵ所もあるFONスポットがすべて無料で使い放題になるのが魅力。山手線内を中心に約2200ヵ所のアクセスポイントを持つ「livedoor Wireless」のすべてのスポットを無料で使えるのもメリットだ。
有料サービスでは「WIRELESS GATE」がいい。1つのIDで複数の無線LANサービスに乗り入れができ、料金も月額210円の基本使用料と日額299円の従量課金の合算なのでそこそこ手頃だ。しかも、ヨドバシカメラ経由で「WirelessGateヨドバシオリジナルプラン」に申し込めば、月額たったの380円で無線LANが使い放題になる。その際イー・モバイル契約者であることを告げれば、さらに100円安い月額280円になる。これだけ安ければ、イザというときの保険だと思って加入しておくのもいいだろう。
なお、現在加入中のプロバイダーからローミングで使えるサービスもある。こちらの記事を参考にして気に入ったものを見付けてほしい。
バラで買うならイー・モバイルがオススメ!
もうひとつの通信手段がデータ端末を利用したワイヤレスWAN。無線LANと異なり、移動しながらでもネットできるのがメリットだ。ただしコストもかさむので、必要性と懐具合を見極めてから購入しよう。
パソコン向けの定額制データ通信は、ソフトバンクモバイルを除くすべての携帯電話事業者が提供している。そのうち、Netbookで扱いやすいUSB型データ端末に注目してみると、該当端末を用意しているのはドコモ、ウィルコム、イー・モバイルの3社だ。
ドコモ「FOMA A2502 HIGH-SPEED」。最大7.2Mbps。国際ローミングに対応する ウィルコム「WS002IN DD」。最大204kbps。コネクター部分を折りたたんで持ち運べる
イー・モバイル 「D02HW」。最大7.2Mbps。USBケーブルで接続するタイプで、モバイル時にはややかさばる 同「D11LC」。最大3.6Mbps。スティック型でパソコンに直接差して使える 同「D12LC」。D11LCの高速版で最大7.2Mbps。microSDスロットを搭載する
それではおすすめはどれか? 例として、Eee PC 901-Xと各社のデータ端末をそれぞれバラで購入して、2年間継続利用した場合のトータルコストを算出してみた。
ヨドバシカメラでの価格例
データ端末 イー・モバイル
D02HW ドコモ
FOMA A2502 HIGH-SPEED ウィルコム
WS002IN DD
通信速度(下り) 最大7.2Mbps 最大7.2Mbps 最大204kbps
データ端末
実質価格 5382円
(5980円-ポイント10%、
「新にねん」時) 1円
(「定額データ割」時) -1680円※1
(0円-ポイント10%、
「W-VALUE SELECT一括払い」時)
契約事務手数料 2835円 3150円 2835円
基本使用料 月額1000~4980円
(スーパーライトデータプラン+新にねん) 月額4200~6720円
(定額データプランHIGH-SPEED※2+定額データ割) 月額3880円
(新つなぎ放題)
プロバイダー料 なし 月額840円
(mopera U定額HIGH-SPEEDプランの場合) 月額315円
(IIJmioモバイルアクセスの場合)
Eee PC 901-X
実質価格 4万3840円
(5万4800円-ポイント20%)
2年間のトータルコスト 7万6057~
17万1577円 16万7951~
22万8431円 14万5675円
※1 「W-VALUE SELECT」は、2年契約を条件に毎月の利用料金から端末代を相殺していくサービス。結果的に端末を0円で買ったことになる。この際、最初に端末代を一括で支払うと、端末代を0円にしつつポイントも貯められる
※2 ドコモは、月額3465~5985円の「定額データプランHIGH-SPEEDバリュー」を9月に新設したが、「FOMA A2502 HIGH-SPEED」はこれに非対応。従来コースを利用しなければならない
ウィルコムは月額3880円で使い放題が魅力だが、下り204kbpsの通信速度の遅さがネック。ドコモは通信速度も速く、対応エリアも広いが、毎月の基本料金が高い。イー・モバイルはまだ対応エリアが限られるが、通信速度と価格の面からお勧めだ。
「100円PC」は本当にオトクか?
イー・モバイルを購入する場合、気になるのが最近家電量販店などでよく目にする「100円PC」の存在。つまり、Netbookとのセット売り(以下、“Netbookセット”)だ。
2年契約の「スーパーライトデータプラン+にねんMAX」への加入を条件に、イー・モバイルの端末代が0円、パソコン代が最大4万4820円割引になる。
ショップによって価格は異なるが、家電量販店の多くでは、Eee PC 4G-Xだと合計100円。Eee PC 901-X、Aspire Oneだと合計9980円、Inspiron Mini 9(プレミアムパッケージ)だと合計1万2980円で売られている(10月10日時点)。
一見すると値ごろ感がかなり強い“Netbookセット”だが、実は2年間トータルで見るとオトクではない。このセット売りは“0円ケータイ”と同じで、初期投資が少なくて済むぶん、端末代を後から月額料金で回収する仕組みになっている。
強制加入の「スーパーライトデータプラン+にねんMAX」は、実は月額料金が通常より1900円高い。2年間トータルで見た場合、家電量販店でポイントぶんも加味すると、バラで購入するより高くついてしまうことがあるのだ(後述の表参考)。
通信料金の支払いに、口座振替が選べず、クレジットカード払いだけに限定されてしまうという点もある。
どうしても初期投資を抑えたいという人以外には正直オススメできない。
もうひとつのセット割りを狙え!
イー・モバイルのセット割はもうひとつ存在する。Netbookではない一般的なノートパソコンとイー・モバイルをセットで買うときでも、2年契約の「にねん」に加入することで、パソコン代から3万円の割引を受けられるのだ(以下“PCセット”)。
“PCセット”の割引額は“Netbookセット”ほど大きくないが、月額料金が高い「にねんMAX」に加入しなくて済む。2年間トータルで見た場合、“PCセット”のほうがオトクなのだ。
そして、この“PCセット”、実はNetbookを購入する際にも選択できる。
家電量販店のNetbook売り場では、価格インパクトの大きい“Netbookセット”をプッシュしているが、セットで買うなら店員に「3万円引きのほうで」と伝えるのがオススメだ。
以下に、Eee PC 901-XとD02HWを3通りの方法で購入した場合のトータルコストを比較した。ポイントや価格はショップや時期によって異なるので、家電量販店での参考例としてとらえていただきたい(10月10日調べ)。
2年間のトータルコスト
購入方法 PCセット Netbookセット 通常購入
(A)+(B)+(C) 7万675~
16万6195円 8万419~
17万5939円 7万6057~
17万1577円
参考
Eee PC 901-X 実質価格
店頭表示価格 5万4800円 5万4800円 5万4800円
セット割引 -3万円 -4万4820円 -
ポイント割引(20%) -4960円 -2064円 -1万960円
(A) 実質価格 1万9840円 7984円 4万3840円
D02HW 実質価格
店頭表示価格 0円 0円 5980円
ポイント割引(10%) - - -598円
(B) 実質価格 0円 0円 5382円
2年間の通信料金
契約事務手数料 2835円 2835円 2835円
基本使用料 月額2000~5980円
(スーパーライトデータプラン+にねん) 月額2900~6880円
(スーパーライトデータプラン+にねんMAX) 月額1000~4980円
(スーパーライトデータプラン+新にねん)
(C) 2年間合計 5万835~
14万6355円 7万2435~
16万7955円 2万6835~
12万2355円
トータルコストは、“PCセット”が最も安く、次いで通常購入、“Netbookセット”の順になる。ちなみに、Eee PCのポイントが10%のショップの場合は、“PCセット”、“NetBookセット”、通常購入の順に逆転する。とはいえ、“NetBookセット”は通常購入より120円安くなるだけなので、やはり“NetBookセット”を積極的に選ぶ必要はないだろう。
イーモバ購入はそれほど焦る必要はない
「とにかく外でネットにつなぎまくりたい」という人には、“PCセット”での購入がオススメ。
しかし、“PCセット”と通常購入した場合との差額は6000円程度。この価格をどう見るかはその人次第だが、セット売りはいずれも2年縛りがあり、途中で解約すると違約金が発生してしまう。
屋外での利用頻度がはっきりしない人は、まずは無料の公衆無線LANサービスを使ってしばらく様子を見て、エリアが狭ければ有料サービスを併用する。さらにどうしても移動中にメールやウェブをする必要が出てきたら、その時点でデータ端末を契約するというのがいいだろう。
【補足】PCセットとNetbookセットの違い
PCセット Netbookセット
対象パソコン すべてのパソコン ショップ指定のNetbook
条件 「にねん」への加入
※料金プランは選択可能 「スーパーライトデータプラン」+「にねんMAX」への加入
割引額 データ端末が0円、PC代から3万円引き データ端末が0円、PC代から4万4820円引き
0円のデータ端末 D02HW、D11LC
追加料金で選べるデータ端末 D02NE、D03HW、D01NXIIは5980円。D12LCは9980円。
※通常購入と同額 なし
月額料金の支払い方法 口座振替、カード払い カード払いのみ