無料のうちに必ずゲットしよう! iPhoneにファイルを保存できる「Air Sharing」
今回紹介する「Air Sharing」は、無線LAN経由でPCからさまざまなファイルを送信し、iPhoneに保存できるアプリだ。通常は6.99ドル(約800円)で販売されるアプリだが、発表後2週間まで(2008年9月8日に登場したので、9月21日か22日まで)特別に無料で提供されるとのこと。iPhoneユーザーには必須とも言えるほど便利なソフトなので、これをご覧になったら“必ず”AppStoreに接続してダウンロードしよう。今すぐにだ。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20080917/1018813/?top
世の中にある一般の「スマートフォン」といえば、パソコンとの間でファイルを自由自在に送受信できるのが当たり前。画像でもPDFファイルでも、オフィス書類でも自由にスマートフォン内に保存し、出先で手軽に閲覧できるのが魅力の一つとなっている。
だがiPhoneの場合、アップルの閉鎖的な企業文化からか、こうしたユーザーによる自由な利用ができないようになっている。ユーザーに対しする「分かりやすいインターフェースの提供」や「ウイルスの脅威からの防御」といった狙いもあるのだろうが、こうしたプロプライエタリ(独占的)なやり方が“アンチ・アップル”を生み出す要因にもなっているのだろう。
とはいえ、「JailBreak(iPhoneをハッキングし、PCとのデータのやりとりやアプリケーションのインストールを自由にできるようにすること)」をするほどやんちゃでもない──そんな多くのユーザーにぜひともオススメしたいのが、今回紹介するAir Sharingなのだ。
まずはiPhoneの無線LAN機能をオンにし、家庭や職場などの無線LANネットワークに接続。それからAir Sharingを起動すると、フォルダーの一覧とともに画面下部に「http://~」というURLが表示される。このURLにアクセスすると、iPhone上のファイルの閲覧やiPhoneへのファイル送信ができるという寸法になっている。WebDAV(Webベースのファイルシステム)を利用するためPC側には特別なソフトは必要なく、WindowsでもMacOSでもLinuxでも、同じように利用することができる。
対応するファイルフォーマットは、iWork、Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)、Webページ、PDF、RTF(リッチテキスト)、プレーンテキスト(UTF-8なら日本語も対応)、動画(H.264、MPEG-4、3GPPなどiPhoneで再生できるフォーマット)、音声(MP3 VBR、AAC、Audible、Apple Lossless、AIFF、WAV、CAFなど)、画像(GIF、PNG、JPG、TIFFなど)。日本語ファイル名にも対応しており、テキストファイルもUTF-8エンコードでBOM(Byte Order Mark)付きファイルとして保存すれば問題なく読み込める。
Air Sharingの起動画面。共有するファイルやフォルダーの一覧が表示される。日本語も利用できる
右下の歯車ボタンをタップすると設定画面が開く。パスワードの設定や、誰でも見られるパブリックフォルダーの設定も可能だ
ファイルの一覧画面。ExcelファイルやPDF、HTMLなどさまざまなファイル形式に対応する。XLSXファイル(Excel 2007形式)は対応しているが、なぜかPPTXファイル(PowerPoint 2007形式)は開けなかった
Excelファイルを開いたところ。タブにも対応している
AppStoreではほかにも同様のアプリが提供されているが、Air Sharingは対応ファイル形式が多く、なかなか安定性も高い。10MBや20MB程度のPDFファイルでもメモリー不足にも陥らずに表示できるので、実用性はかなり高い。列車の時刻表や路線図などいつでも見られるようにしたいデータを保存したり、青空文庫などの文学を楽しんだりと、いろいろな使い方ができるのがうれしい。
ただしAir Sharingを利用するには、iPhoneと通信するPCのネットワークセグメントが同一になっている必要がある。そのため、デスクトップPCは有線LAN接続、iPhoneは無線LANアクセスポイント経由で接続するといった場合には、無線LANアクセスポイントをブリッジモード(LAN側の機器とWAN側のネットワークを同一のセグメントにするモード。機器によっては対応しない場合もある)にする必要があるなど、初心者には難しい部分もある。だがすべての機器が無線LANで接続しているような場合なら、何の苦労もなく接続できるだろう。
動画や音楽、メールやWebの閲覧といった利用方法なら素のままでも満足できるだろうが、ファイルビューワーとして使いたいと思った途端に使いにくくなってしまうiPhone。そんな“弱点”を補ってトコトン使いこなしたいという人には、是非ともオススメしたいアプリだ。「使えるのかどうか分からないし~……」なんてヌルいことを言っている人も、無料でゲットできるのは今だけだ。「一生使う必要はない!」と言い切れる人以外は、繰り返すが今すぐにゲットしておこう。
PDFファイルを開いたところ。10MBを超えるファイルでもストレスなく開ける
画像ファイルを開いたところ。自在に拡大縮小できる
テキストファイルを開いたところ。BOMを付けてUTF-8エンコードで保存したファイルのみ日本語表示できる、秀丸(Windows)やJeditX(MacOS X)など対応するテキストエディターを利用して保存しよう
音楽ファイルはMP3やAAC、Audible、Apple Lossless、AIFF、WAVなどさまざまな形式に対応する
音楽ファイルの再生画面。一曲ずつ再生するので、使い勝手に限って言えばiPodの方がはるかに上だ
オススメ度 ★★★★★ あとで参照したいPDFやExcelなどのファイルを、わざわざメールに添付しなくても見られるようになる。
機能満足度 ★★★★☆ ビューワーは拡大や横表示も可能だが、フォントサイズの変更や、特定ページへの直接ジャンプ機能などはない。
文書ビューワー度 ★★★★★ 一度閲覧したテキストファイルは、次に開くと最後に開いた場所まで自動的にジャンプしてくれる。小説などを楽しむのに便利だ。
●対応機種:iPhone 3G、iPod touch
●ネットワーク接続:必要(無線LAN)
●作者:Avatron Software, Inc.
●作者のサイト:http://www.avatron.com/products/
(文/安蔵靖志=日経トレンディネット)