iPhone 3G & 公衆無線LANを使おう!
iPhone 3Gを使い、外出先で快適にインターネットを利用したい。そんな人にお勧めなのが、公衆無線LANサービスだ。
http://ascii.jp/elem/000/000/159/159110/
iPhone 3Gは、街中にいても3Gの電波が届く限りは、パソコンのメールをチェックしたり、パソコン向けサイトを閲覧することが可能だ。とはいえ、たまったメールを一度にダウンロードしたい場合などは、IEEE 802.11b/gの無線LANを使ったほうが待ち時間が少なくて済む。そこで喫茶店や駅構内、ホテルなどで提供されている公衆無線LANが役立つというわけだ。
今回は、どのサービスがiPhoneで使えるのかをまとめてみた。さらに実際に都内各所(新宿駅、九段下駅、西武新宿線田無駅周辺)で検証した感想もお伝えしていこう。
※本記事は「最強タッグだ!! iPod touch & 公衆無線LANを使おう」を再検証し、内容をアップデートしたものです。一部の図版は、以前の記事から流用したiPod touchのものですが、iPhone 3Gでも操作は同じになります(2008年8月8日)。
使える無線LANサービスはコレ!
筆者が調べた主な公衆無線LANサービスのiPhone対応状況は以下のとおり。ひとつ覚えておきたいのは、下記サービスと直接契約しなくても、プロバイダーのローミングサービスで接続する手段もあるということ。例えば、「@nifty」の契約ユーザーなら、「BBモバイルポイント」や「ホットスポット」のサービスを1分8.4円の従量課金制で利用できる。
表中で「◎」と「○」を付けたサービスついては、オマケにて、料金や利用できるエリア、ローミングに対応した主なプロバイダーについてまとめたので、興味のある人は参考にしてほしい。
主な公衆無線LANサービスのiPhone 3G対応状況
FREESPOT ◎
ホットスポット
WIRELESS GATE
Wi-Fine
FON
b-mobile ◎(一部対応)
livedoor Wireless ○
BBモバイルポイント
Mzone △(iPod touchには対応)
フレッツ・スポット ―
(PPPoE未対応のiPhoneでは利用不可)
Mフレッツ ―
(接続ツールがiPhoneに未対応のため利用不可)
◎:対応済み ○:対応状況は未発表だが実際には使えた △:検証中 ―:未対応
iPhoneの無線LAN設定について
念のために、無線LANの設定についてもさらっと触れておこう。iPhoneは数秒に1回、周囲の無線LANアクセスポイントをスキャンしている。
どのアクセスポイント経由でインターネットにつなぐかは、ホームから「設定」→「Wi-Fi」から設定できる。また、無線LANがつながっていないときにウェブブラウザーの「Safari」を起動すると、周囲のアクセスポイント名のリストをポップアップメニューで表示してくれる。このメニューからアクセスポイントを選んで設定を済ませば、そのままウェブブラウズが可能だ。
下の写真では、公衆無線LANにおけるインターネット設定の例として、マクドナルドなどで使える「BBモバイルポイント」の場合を挙げた。
1.アクセスポイントを選択
ホームから「設定」を選び、「Wi-Fi」の画面を開く。しばらく待っていると、「ワイヤレスネットワークを選択」欄に認識されたアクセスポイント名が現われる。「mobilepoint」を選んで、WEPキーを入力すると接続が確立する
2.IDとパスワードを入力
Safariを起動すると、ログイン画面が現われる。あらかじめ取得したユーザーIDとパスワードを入力してログインしよう
3.インターネット接続を確立
インターネット接続が確立すると、この画面が表示される。あとは見たいウェブサイトページに移動しよう
街全体がひとつの無線LANスポットに!
公衆無線LANを使えば、出先でも高速なインターネット接続が可能だ!
以前の記事において、iPod touchで公衆無線LANを使って何より新鮮だったのは、公衆無線LANサービスを「点」ではなく「面」のイメージで実感できたということ。今や繁華街やオフィス街には、公衆無線LANサービスの電波があふれている。郊外でも充実しており、駅前であればそこそこ見つかるのだ。
iPhoneはソフトバンクの3G網を使ってインターネットに接続できるが、例えばYouTubeの動画を見たりする場合は無線LAN経由のほうが快適だ。また、iTunes Wi-Fi Music Storeは、無線LANを経由しないと音楽を購入できない制限がある。
そこで出先のネット接続をサポートするために公衆無線LANサービスを併用すれば、動画や音楽も3Gより短時間でダウンロードできるようになるわけだ。
モバイルWiMAXを先取り!?
しかもiPhoneの無線LAN機能は、過去に利用したことのあるサービスなら、次回から自動で接続してくれる。1ページ目で紹介した接続設定を1度行なうだけで、ユーザーはその都度、アクセスポイントを選ぶ必要がなくなるのだ。
これはシームレスというべきか、ユビキタスというべきか。3G/無線LANを使い分けて、行く先々でスムーズにネットにつなげたという体験は、まるで来年開始予定のモバイルWiMAXを先取りできたような感覚だった。
ただし、自動で切り替えてくれるのはアクセスポイントの選択だけで、サービスへのログインは手動で行なう必要がある。頻繁に使う人は、こちらのブックマークレットを利用するといいだろう。
また公衆無線LANサービスの中には、「FREESPOT」のようにログイン不要のサービスもあるので、こうしたサービスであればアクセスポイントの自動切り替えを待つだけで引き続きネットを利用できる。これは実に手軽だ。
ほかのモバイル端末よりウェブブラウズが快適
Safariでウェブページを表示したところ
さらにiPhoneでスゴイのは、無線LANのスピードを活かしきれるだけの強力なウェブブラウザー「Safari」を搭載しているという点だ。
無論、携帯電話機やPDAなどを使っても、出先でインターネットに接続することは可能だが、それらに比べてiPod touchのSafariは、ページの読み込みや、ズーム/スクロールといった基本操作のレスポンスが圧倒的に速い。
また、ページの読み込みが完了するのを待たずに見たい部分をすばやく探せたり、リンク文字列やボタンの大きさを指先で簡単に調整できるのもほかにはない利点だろう。
iPod touchとSafariには、「モバイル向けのフルブラウザーとはかくあるべし」というお手本がぎっしり詰まっている
ログアウトする習慣をつけよう
さて、そんな公衆無線LANを活用する上で大事になるのは、いかに多くのサービスを利用できるようにしておくかということだ。
加入しているプロバイダーや携帯電話会社などに無線LANオプションがあるかをチェックし、もしあれば申込手続きやローミングの準備(WEPキーや必要なアカウント情報をケータイなどにメモする)を済ませておくといいだろう。
これはiPhoneに限ったことではないが、公衆無線LANサービスを利用する上でひとつ気を付けたいことがある。それは、使い終わったら必ず手動でログアウトするクセをつけるということ。
特にローミングサービスの課金方法は時間従量制がほとんど。ローミングの中には、数分間アクセスがないと自動でログアウトしてくれるサービスもあるが、やはり無駄な出費は少しでも抑えたい。面倒でも手動でログアウトする習慣を身につけておこう。ちなみにログアウト用ページをブックマークしておけば、すぐに呼び出せて多少は手間が省ける。
iPhoneのSafariはいきなり強制終了することもあり、不安定な面がないわけではない。しかし、これほどまでに快適で、簡単かつスマートにインターネットを楽しめるモバイル端末を筆者はほかに知らない。興味がある人は、ぜひ出先での快適ネット接続を試してみよう。
(オマケに続く)
【オマケ】主な公衆無線LANサービスカタログ
●FREESPOT
FREESPOTのウェブページ
ほとんどのアクセスポイントが無料で使える公衆無線LAN。アクセスポイントの暗号化、サービスへのログインを必要としないため、iPhoneで使うのにお勧めだ。サービスは、ホテル、喫茶店、居酒屋、公共施設、交通機関など幅広いエリアで提供されており、小規模な店舗/施設も多い。iPhone 3G/iPod touch用の接続マニュアルも用意している。
提供元 FREESPOT協議会
料金 無料(有料スポットあり)
主なエリア ビジネスホテル、ネットカフェ、高速道路サービスエリア/パーキングエリア、道の駅、空港など(提供エリアの検索ページ、iPhone向けの検索ページ)
ローミングで使える主なプロバイダー/サービス b-mobile、SpinNet
●ホットスポット
ホットスポットのウェブページ
駅や喫茶店などでサービスを展開している公衆無線LAN。iPod touchの正式対応をうたい、設定マニュアルも用意している。インターネット接続の際には、アクセスポイントを設定したうえ、ID/パスワードを入力してログインすることになる。
利用料金は月額1680円のほか、1日500円というタイプも用意されているので、出張先で急にインターネット接続が必要になった場合でも対応できる。海外ローミングが充実しているのが特徴で、ローミング通信料を払えば空港などでインターネットアクセスが可能だ。
提供元 NTTコミュニケーションズ
料金 月額1680円、1日500円
主なエリア 東京メトロ/都営地下鉄全駅、モスバーガー、東京ミッドタウン、東京ビッグサイトなど(提供エリアの検索ページ)
ローミングで使える主なプロバイダー/サービス ニフティ、BIGLOBE、So-net、ぷらら、ウィルコム、b-mobile
●livedoor Wireless
livedoor Wirelessのウェブページ
「山手線圏内の80%をカバー」がウリ文句の、東京都心部にフォーカスした公衆無線LAN。ライブドアID(無料)を取得すれば、ライブドアのポータルサイトが無料で閲覧できる。追加で月額525円を支払うことで、インターネット接続も可能だ。接続方法は、アクセスポイントを登録したうえ、ID/パスワードを入力してログインするというもの(iPod touchでの設定方法)。
現在、手持ちの機器のMACアドレスを登録することで、ユーザー認証不要ですぐにインターネットアクセスが可能になる「MACアドレス認証サービス」のβテストを実施中だ。ちなみにiPod touchのMACアドレスは、「設定」→「一般」→「情報」の「Wi-Fiアドレス」欄で確認できる。
提供元 ライブドア
URL http://wireless.livedoor.com/
料金 月額525円(初期費用1050円、ただしライブドアのサイト内利用なら無料)
主なエリア 山手線の内側ほぼ全域(路上や公園)、ルノアール、NEW YORKER'S Cafe、サブウェイなど(提供エリアの検索ページ)
ローミングで使える主なプロバイダー/サービス BIGLOBE、WIRELESS GATE
●BBモバイルポイント
BBモバイルポイントのウェブページ
全国のマクドナルド、JRの主要駅や空港、海外ローミングなどで使える公衆無線LAN。国内で20以上のプロバイダーと提携しているため、対応プロバイダーのユーザーなら、オプションとして定額利用を申し込んだり、従量課金のローミングサービスを使うことが可能だ。
接続方法は、アクセスポイントを見つけてWEPキーを入力し、ID/パスワードを入力してログインするというもの。ちなみに、BBモバイルポイントでは10分間無料で使えるお試しサービスが用意されている。お試しサービスで接続する際のアクセスポイント名/WEPキー、ユーザーID/パスワードは、携帯電話機で「t@bbmp.jp」に空メールを送ると入手できる。
提供元 ソフトバンクテレコム
URL http://www.softbanktelecom.co.jp/consumer/wlan/
料金 プロバイダーによる(例えばYahoo! BBの場合は月額304円)
主なエリア マクドナルド、ドトールコーヒー、JR駅構内、タイムズ駐車場、東急ホテルなど(提供エリアの検索ページ)
ローミングで使える主なプロバイダー/サービス ニフティ、So-net、ぷらら、DTI、ODN、hi-ho、au one net 、QTNet、eo、IIJmio、Yahoo!、SpinNet、ホットスポット、WIRELESS GATE、Mzone、b-mobile
●WIRELESS GATE
WIRELESS GATEのウェブページ
BBモバイルポイントやlivedoor Wirelessなど複数の公衆無線LANサービスに対応しており、利用エリアが広いのが特徴。月額利用料金が210円と安く、使ったときだけ1日299円支払えばいい。iPhone 3GやiPod touchの接続マニュアルを用意する。
ちなみにヨドバシカメラのオリジナルプランに申し込めば、月額380円の定額料金で利用できる。サービスエリアなど内容はWIRELESS GATEと同一だ。支払い方法は従来のクレジットカードに加え、店頭でプリペイドカード(90日有効で1260円、180日2460円、365日4800円)も販売している。
提供元 トリプレットゲート
URL http://www.tripletgate.com/wirelessgate/
料金 月額210円+1日299円
主なエリア BBモバイルポイントやlivedoor Wirelessなどのエリア、全国のJR主要駅、主要新幹線停車駅など(提供エリアの検索ページ)
ローミングで使える主なプロバイダー/サービス ─
●Wi-Fine
Wi-Fineのウェブページ
Wi-Fineは、2007年7月にスタートした公衆無線LAN。つくばエクスプレスや京急の駅、ロッテリア/プロントの一部店舗などで提供中だ。提供エリアのポータルサイトと、ニュースや天気、R25といった情報を無料で閲覧できる。
インターネット接続には別途、公衆無線LANサービスに申し込む必要があるが、現在なら期間限定で1日10分間だけ無料で接続できる(ロッテリアのみで平成20年9月末日まで)ため、ちょっとしたメールチェックには使える。iPod touch用の接続マニュアルも用意。
提供元 NTTブロードバンドプラットフォーム
料金 無料
主なエリア つくばエクスプレス全駅/全列車内、京浜急行全駅、ロッテリア、プロントなど(提供エリアの紹介ページ)
ローミングで使える主なプロバイダー/サービス ─
●FON
FONのウェブページ
FONは、ひとつの企業がインフラを提供する公衆無線LANとはちょっと異なり、FONの会員同士が無線LANを共有するというサービスになる。1980円もしくは3800円で専用の無線LANルーターを購入し、自分のアクセスポイントを開放すれば、ほかのFONユーザーのアクセスポイントも無料で使えるようになる。iPhone 3G用、iPod touch用の設定マニュアルもそれぞれ公開中だ。
さらに、2008年2月にフォン・ジャパンとライブドアが業務提携をしたことで、FONのユーザーはlivedoor Wirelessに加入しなくても、livedoor Wirelessのすべてのエリアを無料で利用できるようになった。
提供元 フォン・ジャパン
料金 無料(利用には専用ルーターの購入や登録が必要)
主なエリア ツクモ本店、TSUKUMO eX.、ツクモケース王国、Segafredo六本木ヒルズ店など(提供エリアの紹介ページ、iPhone用の検索ページ)
ローミングで使える主なプロバイダー/サービス ─
●b-mobile
b-mobileのウェブページ
PHSデータ通信がメインのサービスだが、製品によってはPHSの利用料で精算することにより公衆無線LANサービスも使える。Windows XP向けに、無線LAN専用の「WiFi Spot Roaming 30 BM-WS-30T」というパッケージを用意しており、手動で設定することでiPhone 3Gでも利用できる。30回分(利用期限は185日間)の利用権付きで、直販価格は8900円。
提供元 日本通信
URL http://www.bmobile.ne.jp/personal/wlan/index.html
料金 製品により異なる
主なエリア カフェやホテル、JRや私鉄主要駅、東京メトロなど
ローミングで使える主なプロバイダー/サービス ─
携帯電話用のアクセスポイント検索ページ
公衆無線LAN業者の中には、携帯電話用のアクセスポイント検索ページを用意している企業もある。うっかりアクセスポイントの場所を調べずに外出してしまったときでも、下記URLをメールで携帯電話機に送信しておけば、アクセスポイントの検索が可能だ。
FREE SPOT http://m.freespot.com/
ホットスポット http://www.hotspot.ne.jp/m/
livedoor Wireless http://lw.m.livedoor.com/
BBモバイルポイント http://wireless.mobile.yahoo.co.jp/
WIRELESS GATE http://www.wi-gate.net/
Simple FON Maps http://labs.ceek.jp/fon/mobile.html