英Jennic社が,IEEE 802.15.4準拠の無線を用いた動画伝送デモを披露
英Jennic Ltd.は,2.4GHz帯利用の無線規格であるIEEE802.15.4準拠の無線モジュールを用いて伝送する試作機を開発した(図1)。CMOSカメラで撮影した動画を「Motion JPEG」形式に符号化して伝送する。伝送レートは250kビット/秒。同社は2007年7月に開催された「ワイヤレスジャパン2007」で音声データの伝送デモを披露していた( Tech-On!の関連記事 )。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080710/154617/
伝送可能な動画データの容量は,画素数が320×240画素(QVGA)の場合は3フレーム/秒,画素数が160×120画素(QQVGA)の場合は6フレーム/秒に対応する。動画データの伝送距離は,「屋外では200mm以上の距離を伝送できる」(Jennic社)という。家庭でのセキュリティ用カメラやドアホンなどの用途を想定する。
無線通信には,Jennic社のZigBee/IEEE 802.15.4向け送受信LSI「JN5139」を用いた(図2)。RFトランシーバ回路やベースバンド処理回路,32ビットのマイクロコントローラなどを集積する。送受信時の消費電力は34mA,待機時の消費電流は120μA以下と,2.4GHz帯を利用する無線LANやBluetoothなどと比べて消費電力は低い。加えて,独自に実装した伝送路の品質に応じてチャネルを切り替える機能により,「無線LANやBluetoothなど電波干渉などの影響は少ない」(同社)という。
試作品は,2008年7月22日から東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレスジャパン2008」に出展する予定である。
佐伯 真也=日経エレクトロニクス