NEC「LaVie J」でワイヤレスUSBの実力を検証
パソコンと周辺機器を接続するインタフェースとして、最も一般的なUSB。そのUSBを無線化する規格がある。それがワイヤレスUSBだ。
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ワイヤレスUSBを採用した機器は既に発売されているが、まだ数が少ない。それが、2008年の春モデルでNECがモバイルノート「LaVie J」の最上位モデル「LJ750/LH」(実勢価格は約26万9000円)にワイヤレスUSBを搭載したことで、普及の兆しが見えてきた。
そこで編集部では、LaVie Jと付属のワイヤレスUSBハブを使用し、ワイヤレスUSBの実効速度を検証した。
近距離通信に強み
図1。ほかの無線技術との使い分けイメージ(画像クリックで拡大)
検証の前にワイヤレスUSBについて説明しておこう。そもそも無線LANやBluetoothとどう違うのか、疑問に思っている人もいるはずだ。
無線LANやBluetoothとワイヤレスUSBは、通信距離と通信速度が違うため、想定される用途が異なる(図1)。
無線LANは、現在最速のIEEE 802.11nドラフト2.0の場合で通信距離が数十メートル、通信速度が理論値で最大300Mbps(実効速度は最大100Mbps程度)。オフィスのフロアや家庭など一定のエリア内にネットワークを構築する用途が主だ。実際、無線LANを使用する機器には、パソコンやNAS(network attached storage)、ネットワークプリンターなど、複数のユーザー間で共有するものが多い。
Bluetoothは、通信距離が10メートル程度、通信速度が理論値で最大3Mbps(実効速度は最大2Mbps程度)。無線LANに比べると利用範囲は限られるが、設定が簡単で手軽に利用できるのが利点である。ヘッドホンやデジタルカメラ、携帯電話機器など、個人が周辺機器とパソコンを接続するのに使ったりする。
図2。国内ではワイヤレスUSBの使用は屋内に限られる(画像クリックで拡大)
ワイヤレスUSBは、Bluetoothよりもさらに通信距離が短い。想定しているのは3メートル程度だ。ワイヤレスUSBは、「UWB(ultra wideband)」という技術を使い、無線LANやBluetoothよりも広い帯域に、弱い電波を発信して通信するのが特徴。そのため、通信距離は短いが、理論値で最大480Mbps(実効速度は最大240Mbps)という高速通信が可能になる。ほかの通信技術への影響を抑えやすいのも利点だ。プリンターや外付けハードディスク(HDD)、デジタルカメラなど、近距離で大きなデータをやり取りする機器への採用が見込まれている。ただし、現在の日本の法制度では、使用は屋内限定だ(図2)。