近未来型システムで農業活性化へ 自然利用し発電、水くみ上げ
琉球大学工学部情報工学科の玉城史朗教授の研究グループが離島での農業用水不足を解消し、農業の活性化につなげようと、地下水をくみ上げて農業用水に活用する風力・太陽光発電の遠隔監視システムを開発した。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-31524-storytopic-4.html
西原町の同大工学部とうるま市津堅島(直線距離約18キロ)を無線LANで結び、ウェブカメラの動画や各種データによって同島の発電システムの稼働状況を常時監視する。
システムは現在試験運用中で3月下旬に本格稼働予定。無線LANシステムは有線より構築しやすく、他の周辺離島への普及も視野に入れている。
玉城教授は「これは自然エネルギーとインターネットを融合した近未来型の独立型発電システム。離島の農業用水確保のために電力を必要とする場所で台風対策を重視し、ネットワークを通して監視するシステムは国内でも初めての試み」と説明。「今後、ますます普及できると期待している」と力を込めた。
津堅島はニンジンの生産が盛んだが、最盛期には水不足に陥ることがあるという。計画では自然エネルギーを使い発電、ポンプでくみ上げた地下水をタンクにため、地元農家に無料で提供する。
開発段階で風車が台風で壊れる被害を受けたため、台風対策を重視。強風が吹くと、風車の回転を強制的に止めたり、風車を自動的に倒すように設定しており、損壊の被害を未然に防ぐ。
長距離無線LANは科学技術振興機構のプロジェクトで設置し、発電システムの構築は琉球リアル(池宮篤社長)との産学連携事業で実施した。
(徳元謙太)
(2/20 16:04)