無線、電力線の次は「アンテナ線LAN」?
家庭内LANといえば無線LANが主流だろうが、最近では、家庭内の電力線を通信路に使う「電力線通信(PLC)アダプタ」も対抗馬として登場してきている。PLCアダプタは複数方式の製品を各社がリリースしており、量販店の店頭でも目立つところに置かれていたりするが、配線やノイズの問題を抱えており実効性能がそれほど出ていないようだ。
http://dm.skr.jp/blog/archives/2007/11/lan_1.html
そんな「中途半端」なPLCアダプタが登場してから1年(→関連記事「無線LANに勝てるか?家庭向けPLCアダプタが登場!」)、さらなる対抗馬?として、家庭内に張り巡らされたもう一つの「有線」であるテレビアンテナ線(同軸ケーブル)を通信路として利用する「アンテナ用同軸ケーブルネットワークアダプタ」が12月に登場するようだ。
コレガ、宅内アンテナ用同軸ケーブルでネットワーク接続できるアダプタ
(Broadband Watch)
CG-CXAD01は、宅内に設置されたテレビアンテナ用の同軸ケーブルを利用してネットワーク接続が可能なアダプタ。12~28MHzの周波数帯を使用しているため、衛星放送や地上波放送と混信しないとしているほか、同軸ケーブルを経由するためノイズの影響を受けにくいとしており、FTP測定で最大約69Mpbsのスループットを公称している。なお、マンションやCATVでの利用はできない。
PLCアダプタと同様に、対向通信設定済みの親機・子機をセットにした「スターターキット(CG-CXAD01SET)」と「増設用子機(CG-CXAD01)」というラインナップになっている。
気になる通信性能(スループット)だが、「FTP測定で最大約69Mpbsのスループット」ということなので、かなり期待できそうだが、実環境ではどのくらいの速度になるだろうか?
しかし、「マンションやCATVでの利用はできない」という制限が付くのが少し残念か。製品ページによると、CATVは信号帯域が重なってしまうので利用不可としているようだが、マンションの場合は配線の関係で「通信内容の漏洩」が発生する場合がある、ということで利用対象外としているようだ...えっ? 通信の漏洩って、通信を暗号化してないの? うーん、どうやら暗号化してないようだ。これってマンションじゃなくてもマズいのではないか? そりゃ、生で流しているのならスループット出るだろう。
面白そうな製品だと思ったが、飛びつくには技術的に未成熟のような気がする。電波が届くなら普通に802.11nの高速無線LANを使ってれば良いのかもしれないな。