アメリカでは、何も注文しなくてもOK?
一柳記者の記事「Yahoo! 無線LANスポット、看板にいつわりあり??」が長い間掲載されているので、読んだ私の感想、意見などを述べてみたい。
http://www.ohmynews.co.jp/news/20071218/18663
記事によると、一柳記者がマグドナルドに入り、同店で無線LANスポットを利用したところ、店員に注文を聞かれたので必要ないと答えたという。すると店員は飲食以外の利用は遠慮して欲しいと対応、これに憤慨した彼女は「無線LANサービスの利用を勧誘するYahoo! のホームページには、月額料金を支払えばホットスポットが使いたい放題のようにうたってある」のは勘違いされやすい表示法であるとしてヤフーに問い合わせをしたところ、飲食を前提にしているという返事が来たという。
日米の飲食事情を多少知る私としては、マグドナルドとヤフーの対応は至極まっとうなものだと思う。一方、一柳記者のように考える方もいるのだなあという感慨もある。
ニューヨークで無線LAN(ワイヤレス)を利用しようと思って、私が真っ先に思い浮かべるのはスターバックスである。ここは注文をする客でなくともトイレを使わせてくれるので、ツーリストには大変有り難い店である。ダウンタウンの広いアストリア店では暑い日に何も注文せず奥のソファで涼んでいるホームレスを見かけた事もある。
ここで待ち合わせをして、店に入れば必ず何かを注文するものだと思っている私はコーヒーを頼んだが、後に来たアメリカ人の待ち人が何も注文しなかった事がある。店員の目が届かないせいもあるかもしれないが、それで何か言われるという事もなかったので、案外パソコンを使うためだけに入ってもいいという可能性もある。
日本のスターバックスに電話で聞いてみると、現在日本で無線LANを使えるのは東京都港区のペディ汐留店のみで、飲食物の注文をせずに利用する事はできないという。
「何も注文しなくてもOK」というシステムがアメリカで確立しているのかどうかはわからないが、昨年訪れたハーレムのバーでも、1人でビールを飲んでいるところに顔見知りの男性がやって来て隣に座り、30分ばかり話している間、目の前にいるバーテンダーは彼に対して「何にしますか」という注文取りは一切しなかった。また、アメリカ映画の中にも、待ち合わせで後からやって来た者がウエートレスに注文を聞かれ「何も要りません」と答えるシーンがある。
日本では待ち合わせで後からやって来た人が「すぐ出ますので」と答えて実際すぐに出るのであればセーフだが、一柳記者のように、しばらく時間を過ごすのであれば何も注文しなくても良いとは考えにくいのではなかろうか。
アメリカ人などはメニューに載っているフライドチキンの写真と出て来た物を見比べて、「実際のチキンの方が小さい」と注文をキャンセルするような客もいるそうだ。日本でも価値観や物の見方が多様になって来た(来る)と想定して企業も対応しなければいけないのかもしれない。