日本ではいまだに「使えない」FONの公式アンテナ
2007年3月に、日本国内でのアクセスポイントが1万の大台を超えた。現在 NTT東日本の展開するFLETS-SPOTがおおよそ7000ほどのアクセスポイントであることを考えると、日本国内でもかなり良いペースで拡大が始 まっていると言っていいだろう。
http://www.ohmynews.co.jp/news/20071004/15748
以前、このFONはオーマイニュースの記事「日本における公衆無線LANの可能性」でも書き、多くのページビューをいただいたが、その記事を書いた時点では、まだ1万カ所を超えていなかったわけだ。
FONは、2007年3月にはGoogle、伊藤忠商事、exciteなどの出資も受けた。また、地域的な拡大という意味でも、さらに 世界への進出を果たしており、その輪は広がっていると言ってよいだろう。日本製の無線ルータ用のFONファームウエア(無線LANルータ内のソフト ウエア)も用意されるようになり、FONが日本での展開にもかなり力を入れていることがわかる。このファームウエアをダウンロードして自分の手持ちのルー タに入れれば、そのルータがLa Foneraと同じ働きをし、FONとの接続をしてくれる。
今年9月、FONのルータに接続する「外部アンテナ」が発売されたと聞いて、記者はすぐに購入した。このアンテナは「Fontenna」といい、従来、FONルータ付属のアンテナでは100メートルくらいだった到達限界を、300メートルくらいにのばしてくれるという。
さらに、FON 自身が出している無線ルータも、新機種が登場した。「La Fonera Plus」というもので、従来のLa Foneraよりも、もう1つ余計にポートがつき、少々高機能になっている。そのぶん、値段も高くなり、La Foneraの1980円であったのに対し、La Fonera Plusは、3800円と、ほぼ2倍の価格になっている。
とはいえ、日本製の市販のルータの価格が安いもので6000円台、通常は1万円台前半だ。それを考えると、非常に「安い」。なお、FONは欧州、米国ではおよそ40ドルが売値であり、日本のこの価格は破格に安いと言える。
ところで、購入したアンテナの性能だが、実はまだ試せていない。日本の法律が邪魔しているからだ。このFontennaを販売しているFONと秋葉原のツクモ電機のサイトからの引用を載せる。
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La Fontennaご使用に関してのご注意
La Fontennaをご使用いただけるのは、新しい「技術基準適合証明 (以下 技適シール)」※の貼付されたLa Foneraのみとなります。(※ 現在販売中のLa Foneraとは別の証明番号のシールという意味です)
2007年9月28日現在、販売しておりますLa Foneraにつきましては、新しい「技適シール」が貼付されておりません。
もし、新しい「技適シール」の貼付されていないLa FoneraでLa Fontennaをご使用されますと電波法違反となりますので、ご使用しないよう、お願い申し上げます。
今後入荷いたします、新しい「技適シール」貼付済のLa Foneraで、La Fontennaをご使用いただきますよう、お願い申し上げます。
新しい「技適シール」貼付済のLa Foneraの入荷については現在調整中です。
入荷の際にホームページ上にてお知らせいたします。
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おいおい! 売っておいてそれはないだろう! つまり、今使うなら「違法」を承知で使え、と。日本の法律はどこまでばかばかしいのか、暗澹(あんたん)とした気持ちになる。
実は、市販の無線LAN機器に、外部のアンテナをつなげるだけで、なんと300キロ以上の通信に成功したという事例がある。それもアングラではなく、Intelなどの世界的な大会社がこういうプロジェクトを後援している(参照:CNET.com の記事)。
日本とは電波法が違うので、こういうこともできるのだ。ちなみに、この「世界記録」である382キロというのは、日本では東京~大阪間の距離に匹敵する。
日本ではたかだか1980円の無線LANアンテナをつけるのに、法によって、ある団体の認可を受けなければ接続さえできない。しかし、日本を除く諸外国では、アンテナはつけ放題だという。日本はこんなことをしていて、大丈夫なのだろうか?
また、FONのアクセスポイントがどこにあるかということを調べるGoogle MAPを使った地図が公開されているが、これがかなり重い。そこで、より見やすいようにFONのユーザーが勝手に作り直したマップも、公開されている。こ のマップの中には、携帯電話についている衛星利用測位システム(GPS)を使い、自分の今いる場所の近くのFONアクセスポイントを探せるものもある。
現在、FONの最新情報はこの「FON BLOG」で読める。ご紹介した各種のFONのリンクもこちらにある。また、以前、FONの記事で紹介した「プロバイダーの規約の問題」も、まだあまり解決してはいないようだ。
問題を抱えつつ、それでも発展する「みんなが参加する公衆無線LANプロジェクト」。日本では、やはりいろいろな問題がまだ多いことを知らされた。