「Bluetoothの搭載数,2011年で17億台超へ」,調査会社が予測
市場調査会社のナビアンは,Bluetoothや無線LAN,モバイル・テレビ,GPSなど無線機能を搭載した製品の出荷数と,2011年までの出荷予測をまとめた(発表資料)。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070916/139207/
レポートによれば,2007年における搭載機器の生産台数は,Bluetooth搭載機器が8億970万台,無線LANが3億300万台,GPSが1億8070万台,モバイル・テレビが3610万台,モバイルWiMAXが120万台,UWBが40万台を見込んでいる。携帯電話への搭載率は,Bluetoothが48.9%と高い一方で,無線LANは3.6%程度にとどまるとした。ただし携帯電話へのBluetooth搭載率は60%程度が上限と見ており,今後無線LANの搭載率に関して高い成長が期待されるとしている。
FEM市場が急成長へ
GPSに関しては,PND(personal/portable navigation device)の急成長を追い風に,搭載数を高めており,今後携帯電話への搭載率が上昇すればさらに出荷数が増えると予測している。モバイル・テレビは,DVB-HやT-DMBなど海外市場での普及に不透明感があるものの,日本ではワンセグの標準搭載が進むことで出荷が増えると見る。モバイルWiMAXに関しては,2008年前半に米Sprint Nextel社がサービスを開始するとしており,そのサービスに向けた端末が来年以降出荷されるほか,米Intel社がモバイルWiMAX対応のCentrinoを市場投入することで,対応機器が増えると予測する。
また2011年における搭載機器の生産台数は,Bluetoothが17億4380万台,無線LANが9億1150万台,GPSが7億5070万台,モバイル・テレビが2億1250万台,モバイルWiMAXが1億600万台,UWBが1420万台と予測する。
これら無線通信機能の搭載増に伴って,高周波部品や送受信モジュール市場が拡大すると見込む。2007年におけるこれら6種類の無線技術に向けた高周波部品およびモジュールの出荷金額は,7805億7200万円と,前年に比較して29.3%増加すると予測する。このうちBluetooth関連市場は3036億5100万円と,全体の38.9%を占める。2011年における6種類の無線技術の市場規模は,約1兆5000億円まで拡大するとしている。
高周波部品の中でも,無線LANなどに向けて高周波フィルタやバランなどを多数集積したFEM(front end module)が急成長すると見る。FEMの市場規模は2007年において303億6000万円だが,2011年には4.9倍の1489億7000万円に拡大するとしている。次世代高速無線LAN「IEEE802.11n」などで採用されるMIMO技術で,複数の送受信経路が必要となり,フィルタなどの高周波部品が増大するが,その実装面積を低減する狙いからFEMへのニーズが高まると見込んでいる。
蓬田 宏樹=日経エレクトロニクス