検証:PSP「みんなの地図2 地域版」で現在地を調べてみる
PSP用GPSレシーバーを使用する地図ソフト「みんなの地図2 地域版」が2007年8月9日に発売された。今回、検証用に本作をゼンリンからこの「みんなの地図2 地域版」をお借りできたため、早速GPS機能やスポット検索など都内を中心に試してみた。
http://review.japan.zdnet.com/news/c20354338.html
PSP用GPSレシーバーを使用する地図ソフト「みんなの地図2 地域版」が2007年8月9日に発売された。
「みんなの地図2 地域版」は、2007年4月26日に発売された「みんなの地図2」をもとに、詳細地図を北海道から静岡など東海一部までを収録した「東日本編」、大阪府などを中心に新潟から和歌山までを収録した「中日本」、鳥取県から沖縄県までを収録した「西日本編」と地域ごとに3タイトルに分けて発売されている。価格はそれぞれ5040円(税込)。
本作はPSPの周辺機器「GPSレシーバー」(税込価格6000円)を接続することでGPS機能を利用ことができるほか、「PlaceEngine」と呼ばれるWi-Fi電波を利用して位置を測定するサービスを併用でき、GPSがレシーバーがなくても無線LAN環境があれば、現在位置を推定することが可能だ。
またマップサイト「PetaMap」(ペタマップ)で会員登録し、みんなの地図2と組み合わせることで、「みんなの地図2」地域版で作成したスポット情報を「PetaMap」上公開したり共有したりできるほか、登録したスポット情報をメモリースティックに保存して「みんなの地図2」上で検索することができる。
その他にも「みんなの地図2」同様ゼンリン独自の歩行者用探索データを搭載している 。
今回、検証用に本作をゼンリンからこの「みんなの地図2 地域版」をお借りできたため、早速GPS機能やスポット検索など都内を中心に試してみた。本レポートでは、基本的には徒歩での用途となる本作であるが、番外編として車などでも使用している。
検証その1:GPS機能を利用してみる
PSPのGPSレシーバーは、開けた場所であっても天候状況に作用されるのか、詳細データのない公園内や駐車場等では電波の取得が難しいようだ。またスリープモードから再起動であっても、同様の状態が多々見受けられた。
現在地を特定するまでおおよそ5分から10分程度かかるが、一度GPS機能が動作すれば、現在位置の推定などもスムースに行われる。
明治神宮前交差点。写真ではGPS機能は停止しているが、この後、比較的スムーズに場所の推定ができている。
検証その2:PlaceEngineで地下から現在地を検索
豊洲駅周辺、PEを使用しているため若干現在地がずれているが、許容範囲だろう
「みんなの地図2」では、GPSが利用できない場所であってもWi-Fiを利用したPlaceENgineにより、ある程度の現在地情報を取得することが可能だ。
この機能は「地域版」でも受け継がれており、今回は都営地下鉄や東京メトロなど、都内地下鉄に乗りながら各駅で現在地情報を取得してみた。
列車内にいることから、細かい場所の測定はズレが生じるが、おおよその現在地はGPSよりも感度が良い。屋外であればGPSと併用することで、先述のGPSが届かない場所であってもPlaceEngineがフォローに回ってくれるといった機能は非常に有効に機能しているようだ。
検証その3:バッテリー稼働時間はおおよそ4時間
10秒ごとに現在地を更新する設定で本作を起動してみた結果、スリープモードや省電力によるディスプレイオフなどはあったものの、おおよそPSPのバッテリー稼働時間に準じた結果となった。
番外編:車やバイクでナビ代わりに使ってみる
検証1、2のとおり、GPS機能としては現在地取得までの時間がかかるものの、ビルの多い都内では、歩道よりも車道のほうが正確な情報をえることができた。
「みんなの地図2」は、カーナビとは違うため、リアルタイムで現在地を更新することはできないが、信号待ち程度での時間で場所の推定が可能であったりと、筆者としては歩道よりも印象が良かった。
ロケーションデータはダウンロードで取得
SonyStyleの「みんなの地図2ガイド屋さん」。お目当てのローケーションデータはあらかじめこのサイトからダウンロードする必要がある
「地域編」単体で起動した場合、ファーストフードやコンビニエンスストアなど、メジャーなフランチャイズ店舗やビル名などが記載されているため、UMD(素)で使用する場合は、非常に物足りない感じがでてしまう。 しかし、この部分はSonyStyle内にある「みんなの地図2ガイド屋さん」から、ロケーションデータ(一部有料)を、PSPに使用しているメモリースティックに保存することで、大きく解消される。
たとえば、“こだわりのビールがあるお店”や“季節のおすすめスポット”など、グルメ、旅行、レジャーなど、目的にあったロケーションデータをSonyStyleからダウンロードすることで、対象地域での目的検索としては、非常に優秀な検索アイテムへと変化するのは嬉い部分だ。
残念なのは、あらかじめダウンロードしておかなければならない手間の部分だろう。
マップデータを積み重ねることで生きてくるのでは?
結論として、マップの細部もよくできており、PSPの4.3インチという液晶パネル上で電子地図を見れるのは非常にうれしい部分ともいえる。
現在地測定こそ不満の残る製品だが、おおよその場所特定、目安となるビル名、店舗などの記載はされており、電子地図として見た場合、すでにPSPを所持しているユーザーであれば手ごろな電子地図として使用する人もいるかもしれない。 ちなみに現状のPSPでは若干重量があるため、持ち運びという面では携帯電話のナビ機能に劣ってしまうように思えるのは残念だ。
9月に発売される新型PSP(PSP-2000)であれば、重量も280グラムから189グラムへと軽量化され、かつスリムになっている。こちらであれば、小さい鞄を持ち歩く人でも気軽に使えるかもしれない。